中国語で「あいまいな比較表現」によく使う「差不多」はどういう意味?

私たちの日常的な会話の中で、微妙ではっきりしない曖昧な回答をすることはよくあると思います。

 

自分でもはっきりせず、「だいたいこんな感じ」などと答えたい時に、中国語なんて言うかご存知ですか?

こういう場面は、日常会話の中ではよくあることだと思います。

 

そんな表現をしたい時に、使える単語が、「差不多chàbuduō」です。

この単語は本当便利な単語で、中国語で最も使う単語の一つです。

 

これはネイティブとの会話はもちろん、中国語を勉強する日本人留学生ですら、日本人同士の会話の中で、日本語と混ぜて多様してしまうほどの単語です。(笑)

それだけ便利で、様々な場面で使える、幅広い表現を持った単語です。

 

今回は、会話でよく使う中国語「差不多chàbuduō」についてご紹介します。

f:id:camusneco:20180520050550j:plain 

「だいたい一緒くらいだよ!」という曖昧な答えをするには

「差不多chàbuduō」を日本語に直訳すると、漢字の通り「差がない」。

つまり「大して変わらない、ほとんど変わらない、ほぼ一緒」という意味になります。

 

例えば、「ホテルに泊まるのと、旅館に泊まるのはどっちが高い?」と聞かれた時

「差不多chàbuduō(たいして変わらないよ、ほぼ一緒だよ)」

と答えることができます。

 

A:酒店和宾馆哪个比较贵?
jiǔdiàn hé bīnguǎn nǎge bǐjiào guì
ホテルに泊まるのと、旅館に泊まるのどっちが高い?
B:差不多吧!
Chàbuduō ba
一緒ぐらいだよ!

 

A:棒球和足球哪个比较受欢迎?
Bàngqiú hé zúqiú nǎge bǐjiào shòu huānyíng?
野球とサッカーどっちの方が人気あるの?
B:差不多吧!
Chàbuduō ba
同じぐらいかな!

 

それ以外にも、2つのものを比較して

 

她的年龄跟我差不多。
Tā de niánlíng gēn wǒ chàbuduō.
彼女の年齢は私と同じぐらいです。

 

我们的身高差不多。
Wǒmen de shēngāo chàbuduō.
私たちの身長は同じぐらいです。

 

のように使うことができます。

 

「ほとんど、大体」という使い方もできる頻出フレーズ

続いて、「差不多chàbuduō」には、「ほとんど、だいたい」という使い方もできます。

 

例えば、「中国語勉強してどれぐらいになるの?」と聞かれた時、「だいたい1年ぐらい」と返したい時に、「差不多 1年」と答えることができます。

 

A:你学中文多久了?
Nǐ xué zhōngwén duōjiǔle
中国語勉強してどれぐらいになるの?。
B:差不多1年吧!
Chàbuduō 1 nián ba
だいたい1年ぐらいです!

 

A:你作业做完了吗?
Nǐ zuòyè zuò wánle ma
宿題は終わった?
B:差不多了!
Chàbuduō le
もうすぐ!/だいたい終わったよ!

 

时间差不多吧! 我们走吧!
Shíjiān chàbuduō ba! Wǒmen zǒu ba!
そろそろ時間だね!行こう!

 


いかがでしたか?

「ほとんど変わらない」から、「だいたい、おおよそ」などまで、幅広い表現を持った単語です。

 

実際ネイティブは、この単語を多く場面で使っています。

中国人は、大雑把な国民性で、すごくサバサバしています(笑)

 

結構何をするにも日本ほどキッチリという感じではなく、だいたいできてればOK!こんなもんでしょ!っていう感じが強いです(笑)

 

中国でよくあるのは、レストランに入って注文したとき、出てきた料理が写真と全く違ったりします(笑)

 

日本でもメニューと出てきたものが違うなんてことはよくありますが、中国ではそれをはるかに上回るレベルで違うものが出てきたりします。。。まぁお店にもよりますが(笑)

 

そんな時に店員さんに

这个菜跟照片不一样吧?
Zhège cài gēn zhàopiàn bù yīyàng ba?
この料理写真と違うよね?

というとだいたい「差不多chàbuduō」と返ってきます。。。(本当にビックリするぐらい全く違う時もあります)

 

こんな感じで場所や店にもよりますが、中国では「差不多chàbuduō」という文化が根付いているので、ある意味、柔軟で、気疲れしないところがいいかもしれません。

 

このように言葉だけでなく、言葉からその国の文化や国民性を学んでいくことが、言語学習において、一番重要な部分かもしれません。