海外で買い物をする時に苦労するのが、お金の計算とサイズ表記の違いでしょう。それに、試着する時にも海外での暗黙のルールのようなものを知っておくと、戸惑うことなくスムーズに買い物ができます。それは中国での買い物もおなじです。それでは中国の靴屋さんをのぞいてみましょう。
中国の靴のサイズ表記を覚えよう!
中国の靴屋さんで23cmの物を探そうとしても見つかりません。
「えっ?!36?38?こんなに大きいの?」とビックリするかもしれませんが、それは中国でのサイズ表記がセンチではないからです。サイズは「何号」と表されます。23cmなら36号、28cmなら46号と決まっています。つまり0.5cm大きくなれば1ずつ号数が大きくなっていくのです。
試着してみよう!
気に入った靴があればさっそく試着をしてみましょう。すぐに店員さんが来てくれて「坐着试一下吧。」と言ってくれます。
実はこの「坐着」にも中国と日本の違いが表れているんです。
中国の靴屋さんには、安い店にも高級な店にもスーパーの一画の靴コーナーにも必ず試着するための椅子が置いてあります。もちろん日本のちゃんとした靴屋にも椅子はありますが、その頻度が違うんです。
なぜかというと、中国人は地面に靴下や素足が触れることを非常に嫌うからです。「地面は汚い物である」という中国人の考え方と、「地面も全部きれいにしたい」という日本人の考え方の違いがあるため、たとえ室内ではあっても床の衛生に差が出ます。
それで靴を試着する時にも日本人が日本の感覚で、オットットッとよろけて靴下のつま先を床に付けると「汚い!」と見られるわけです。その足で商品を試し履きするなんてひどいマナー違反です。そうならないためにきちんと椅子が用意されて、座るように促されるわけなので十分に活用するようにしましょう。
サイズ交換をしてもらおう!
欲しいサイズが店頭にない場合、「我可以试一下37的吗?」のように言ってみましょう。
この時の注意点は数字の言い方です。
靴の号数はsān shí qīや sān shí bāと読むのではなく、習慣的にsān pī やsān bāと言います。通常数字の後ろに「号」を付けることもありません。
でもここで店員さんが「那你先试一试这双吧。」(先にこれを試着してみてください。)と言って、同じデザインの違う色の物を差し出してくることがあります。「我不要这色的。」(この色のは要りません)などと断らずに、サイズだけを見て試着してみましょう。
サイズが合っているのを確かめてから、やっと欲しかった色の靴を持って来てくれます。
もしここで「这款是断码的。」と言われたら残念ですが、あきらめて他の靴を探しにいきましょう。でも「断码」の靴でもサイズが合う、もしくは誰かのために買いたいと思う場合は値切れるチャンスが到来したと思いましょう。
中国では日本よりもさらに「断码」の靴を値下げして売る傾向があるため、半額ぐらいの値段を提示して交渉してみましょう。わりとあっさり交渉が成立することがあります。
まとめ
日本にいれば簡単にできる「靴を買う」というような事も、中国に行くとなんだか難しく感じることがあります。
特にそこにある物を買うのではなくて、店員さんに出してきてもらうような商品はハードルが高く感じられるものです。でも表現方法と中国人の習慣を知っておくとお互い気持ちよくスムーズに買い物をすることができるでしょう。
ちなみに、日本ではシーズンオフに安売りをしますが、中国ではシーズンの初めに去年の物を安く売りだします。元値の2折(80%off)で売られる物もあるので、ぜひお店をのぞいてみましょう。