日本語で「冷たい」と言えば、飲み物や食べ物がキンキンに冷えていることです。
さて今回は、中国滞在時に役立つ食べ物や飲み物にまつわる「冷たい」を中国語ではどのように表現するか幾つかご紹介します。
「冷たい飲み物がほしい」ことを伝えるときの冷たい
10年以上前、私が初めて中国を訪れたとき、お酒の苦手な私は日本でもおなじみのコーラ(中国語では可口可乐)やスプライト(中国語では雪碧)を注文しました。
ところが毎回テーブルに置かれるのは常温の中途半端な温度のコーラやスプライト…日本では冷たく冷やした飲み物を提供するのが当然!ですが、中国では違います。
東洋医学の考え方から、冷たい飲み物は健康に良くないということで、ビールなども常温で提供されていたようです。そもそも飲み物を冷やして飲む習慣がなかったのだと思います。
(日本と中国の飲み物文化の違いについては、以下の記事もご参考に!)
さて、今では中国人の間でも「冷やした飲み物はおいしい」という考えが根付き、冷蔵庫で冷やされた飲み物を提供してくれるお店も増えています。
しかし、注文時にある言葉が必要です。そう、「冷たいものを」の一言です。
冰 (bīng) 冷やす(冷蔵庫や氷などで)、氷
冰的 (bīng de) 冷たいもの、冷えたもの
我要一瓶冰的啤酒 (wǒ yào yī píng bīng de pí jiǔ) 冷たい(瓶)ビールをください
この場合の「冷たい」は中国語の「冰」を使います。しかしこの「冰」だけでは相手に「冷たいもの」とは通じません。
なぜなら、「冰」には氷、もしくは冷やすという意味だけだからです。
必ず「冰」の後ろに「的」を付けて「冰的」と言わなければなりません。
「的」には「~の、~のもの」という意味を持つ、重要な言葉なのです。
コーヒーショップやファーストフード店などでは、注文時に店員さんが「冷たいものですか、それとも熱いものですか?」と聞いてくれます。
你要冰的还是热的? (nǐ yào bīng de hái shì rè de ?)
冷たいものですか、それとも熱いものですか?
冷たいものが欲しければ「我要冰的」、熱いものが欲しれば「我要热的」と答えたら大丈夫です。難しくありませんね。
我要冰的(热的) (wǒ yào bīng de(rè de)) 冷たいもの(熱いもの)をください
「この料理冷めたね」というとき
ここでは「冷たい」という表現に続き、「料理が冷たくなった=冷めた」という時の中国語での言い方をご紹介します。
例えば誰かを招いて自宅で食事をするとき、前もって準備しておいた料理がすっかり冷めてしまいました。
「この料理冷めてしまったね、温めてくるよ」という場合、中国語ではなんと表現するのでしょうか。
这些菜凉了,我把菜热一热 (zhè xiē cài liáng le , wǒ bǎ cài rè yī rè)
こ(れら)の料理冷めてしまったね、温めてくるよ
「冷める」という中国語は「凉」を使うことが多いですが、「冷」ということもあるようです。
这些菜冷了 (zhè xiē cài lěng le) こ(れら)の料理冷めてしまったね
どちらの表現を使っても間違いではありませんので、安心して自信を持って話してみてくださいね。
便利でうれしいドリンクオーダー
台湾へ旅行されたことがある方はご存知だと思いますが、台湾にはたくさんのティースタンドがあります。
テイクアウトのみでお茶などの飲み物を販売しているお店のことです。
中国へも何社か進出していて、お茶やお茶をアレンジしたいろんな飲み物を楽しむことができ、とても人気があります。
基本はアイスかホットか、ですが、このティースタンドの素晴らしい点は氷の量やシロップの量を指定できることなんですね。
お店によって言い方は若干異なりますが、氷の量(冰块量)については以下のような表現をします。
标准(biāo zhǔn)氷多め ※日本語の「標準」の簡体字
少冰(shǎo bīng)標準より少し氷少なめ
微冰(wēi bīng)氷少なめ
去冰(qù bīng)氷ほとんどなし
これを知っていると、氷ばかりで一瞬で飲み終わってしまった、全然冷たくなくておいしくなかった、と言った不満が解消できていいですよね。
ちなみにシロップの量は
①正常(zhèng cháng) ②半糖(bàn táng) ③微糖(wēi táng) ④无糖(wú táng)
があります。
①から徐々にシロップ量が減り、④は無糖となります。店舗によっては正常よりさらにシロップ多めの多糖(duō táng) があります。
いかがでしたか?中国のレストランで冷たい飲み物をオーダーする際には必ず「冰的」を忘れずに、おいしい中国料理を満喫してくださいね。