どんな家庭でも子供の生まれると、喜びに満ちますよね。
子供の成長を伴い、喜びや驚きもいっぱいです。
しかしながら、その同時に悩みもあります。
日本でも「私立名門学校に入ったらエリートに直結できそう」などという考えを見聞きすることもあります。
子供は親の希望を担っているという親の勝手な思い込みかもしれませんが、中国ではそういう気持ちのために、たくさんの子供が生まれてからすでに勝負のラインに立っています。
■入学時期前からの勝負準備
皆さんはいつから子供の教育を始めたほうがいいと思うでしょうか。
中国ではたくさんの親が、まだ細胞レベルの時にもう教育を始めています。
赤ちゃんはお母さんとへその緒を経由し、栄養素などをもらうと同時にお母さんが聞いたり見たり物も感じているという説があります。
そのため、妊娠発覚したら教育を始める親がいます。毎日宿題のように本を読んだり、音楽を聞いたりするお母さんにとって、赤ちゃんもそれを一緒に体験しています。
実際の効果がどうであれ、他の人に負けられないという気持ちのほうが強いかもしれません。
幼稚園前までの教育のことです。
保育サービスだけの保育園は今は人気がなく、そのかわり、0歳から英語などの環境を作り、知識より感覚を育てるための教育サービスを提供する仕組みに転身しました。
同時に子供の保育をやるところもありますが、学校のような定時で授業だけをやる施設もあります。
ほとんどの施設は高い授業料を設定していても、近年子供を入れさせる親は増えています。
3歳~6歳、つまり小学校に入学前の子供の教育です。その時の子供は基本的にある程度の言葉を喋れるし、聞いた言葉も、より理解できるようになっています。
この時の子供教育は聞くより喋ること、また実用スキルに変わっていきました。
英語以外に親たちにとって人の教育項目は楽器です。特にピアノですね。
そのため、ネットでもよく5歳6歳のおちびちゃんが上手にピアノを弾いているところがアップされています。
■入学からの本気勝負
义务教育
yì wù jiào yù
義務教育
私立/公立
sī lì / gōng lì
私立/区立(県立、市立など非私立の統称)
小学
xiǎo xué
小学校
初中
chū zhōng
中学校
中国にも日本と同じ義務教育制度があります。
9年間の義務教育は中学校卒業まで楽に勉強できるはずだと思われるでしょうが、今は全然違います。
以前は小学校に入る時は、基本は家の近くという大前提の下で、もし同じ地域に複数の小学校があるなら、希望により面接などを行うという形をとっていました。
しかし今の小学校入学は、まず遠くてもいいからいい学校に入りたいという家庭が多くなってきています。
私立や、“重点学校”(zhòng diǎn xué xiào重点学校)、また一年生から外国籍教師による本格英語の授業を受けられる“国际学校(guó jì xué xiào国際学校)”など、口コミで評判がいい学校なら、全部親の視野に入っています。
もともと義務教育制度下なら学費なども安く抑えられるのですが、私立や国際学校に行くと、普通のサラリーマン家庭では負担できないほどお金がかかります。
さらに、たとえ同じ学校内でも、入学の成績などによりクラスに分けられ、昇進クラスに入るために入試対策の塾などもたくさんあります。
もちろん膨大な金額が必要で、教育も「お金持ちのやること」に変わりつつあるような実感があります。
■遊びがない幼き頃
遊びたいのは子供の天性です。それはだれでもわかりますが、同時に中国ではもう一句あります。
たとえ一人の親が子供の教育を他の親より早めてしまいますと、それについていけないならこっちの負けだと思ってしまうのが中国の親たちです。
しかしこれだけではありません。
続きは義務教育が終わったら、さらなる壮絶なサバイバルを紹介します。