前回は中国の美容事情、メイク編をご紹介しました。
前回に引き続き中国の美容事情、今回はヘアメイク編をご紹介します。
以前ご紹介した中国版Tik-Tok、通称“抖音”で数十秒の動画内にチュートリアルがかなり分かりやすく紹介されており、すぐに真似することができるのも人気な秘密のようです。
メイクは中々真似するのに勇気や手間、また、お金がかかるなぁと、踏み出せずにいる方、ご自分の髪だけで簡単に中国美人の仲間入りできます!
《基本単語》
※前回美容院の記事でも头发の发の声調について触れましたが、发には一声で読む場合と四声で読む場合があります。
头发と読むときは四声が主流とされていますが、ネイティヴの間ではやや軽声(声調なし)で軽く短く発音されることが多い感覚です。
・编发(编织头发)biān fā (biān zhìtóu fà) :髪を結ぶ
・发绳(fā shéng):ヘアゴム
※ 私の周りはだいたい发绳を使いますが、人によっては头绳(tóu shéng)と呼ぶ方もいます。日本にも髪留め、ヘアゴム、ゴム、色々な呼び方があると思います。中国語の場合、どれも違和感がないです。
・发卡(fà qiǎ):ヘアピン (发夹fà jiāと言う方も居ます)
※ここで注意したいのは“卡”と言う漢字ですが、クレジットカードを意味する“信用卡xìn yòng kǎ”、銀行のキャッシュカードを意味する“银行卡yín háng kǎ”などの単語でカードを表す“卡kǎ”という漢字として用いられています。しかしここでは、kǎではなくqiǎと読みます。漢字に2つ以上の読み方がある、いわゆる同音字(tóng yīn zì)です。
《ヘアメイク ロングヘア編》 人気の仙女
実際にヘアスタイルと手順を例に挙げてご紹介します。中国語学習中の方は漢字をみて、動詞も学習するついでに試して体で覚えてみてください。
小仙女发型《仙女スタイル》(xiǎo xiān nǚ)
1. 将头发绑成一个马尾,耳侧留出“龙须”刘海,脖颈出留出少量头发。
(耳側に龍の髭くらいの前髪,うなじ(首筋)にも髪を少し残して、髪の毛を1つのポニーテールにします。)
★留出liúchū:残す、確保する
★ここの“将”は“把”と同じ用法になります。すなわち、将头发=把头发=髪を、という風に翻訳することができます。
★马尾mǎwěi:ポニーテール( 馬の尻尾、ポニーテール、そのままですね)
★龙须lóngxū:龍の髭( 日本のSNSでは女の子がサイドの髪を少しだけ残すことを“触覚”と言われたりしていますが、さすがは中国、龍の髭です)
★绑头发bǎngtóufà:髪を縛る 绑成の成は結果補語の、前の動詞绑から、縛った結果〜になる(する)という意味に解釈できます。
2. 把脖颈处的头发交缠成辫子,绑在马尾根部,用发卡固定。
(うなじ(首筋)部分の髪をそれぞれお下げにし、ポニーテールの根元に巻き付け、ヘアピンで固定します。)
★辫子biànzǐ:お下げ
★绑には巻き付けるという意味もあります。
《ヘアアレンジ編》
定番のヘアアレンジの中国語をいくつかご紹介します。
★蓬巴杜式发型(péngbādùshì fàxíng)
日本では“ポンパドール” Pompadourと呼ばれている髪型です。特徴は前髪をあげ額を出し、ふっくらと後頭部でまとめる所です。女性に使われることが主流でしたが、今は男性にも使われるようです。それにしても、英語を中国語に訳した物はほとんど宛字感が面白いです。
★发髻(fàjì)
日本ではシニヨンと呼ばれ、和服を着た際、仕事の際、正装の際などによく用いられますよね。最近では緩めに結んでおしゃれシニヨン等も増えてきて流行り廃りがないヘアアレンジです。
★双马尾(shuāngmǎwěi)
みんな大好きツインテールです。
2012年に2月2日がツインテールの日だと制定されるほどみんな大好きなツインテール。
中国人女性は比較的黒髪ロングが多いので簡単にでき、特にアニメ好きな方にはかわいく人気なヘアアレンジです。
ツインテールの日には微博(wring) などSNS上にたくさんのツインテール自撮りも投稿されます。
<まとめ>
如何でしたか? 日本でも中国でもやはりヘアアレンジは可愛くなる近道ですよね。イメージチェンジにもなりますし、中国語を勉強しながら中国美人になってみましょう。