海外に旅行する時や、海外で生活している時に、最も厄介なのが体調を崩すことです。
かなり油っこい料理や、日本人からすると激辛の料理を食べてお腹を壊し、何度もトイレに駆け込むようなことはよくありますが、衛生面で問題があるところや屋台で食事をして、数時間後に食中毒のような症状が出ることも少なくないようです。
また、長く生活していると軽い病気やケガはつきもの。それで、今回は中国で病院にかかる時に使うフレーズを幾つかご紹介します。
病院の受付番号を訪ねる 在哪里挂号?
まず注意したいのは、中国の病院はシステムが日本と全く違うということです。
特に大きく異なるのが、費用が全て前払い制で、支払っていないと検査も治療もしてもらえないということです。
まずは挂号といって、受付番号を受け取ることが必要ですが、慣れていないとどこで受け取れるかもわからないものです。
それで、まずは病院のインフォメーションで「在哪里挂号?」、つまり「どこで受付番号を受け取れますか」と聞きましょう。
挂号を受け取る窓口では症状を聞かれて、その窓口担当者が「○○科に行くように」と指示してくれるので、番号カードを受け取って指定の診察室に向かいます。
その際に、「你想挂哪个大夫的号」、つまり「どの医師に診てもらいたいですか」と聞かれることもあります。
医師が何人かいて、主任医師などこちらから選べるようになっているのですが、風邪や食中毒のようなものであれば、あまり選ぶ必要はないと思います。
病気の症状を伝えるフレーズ
次に診察室に関してですが、日本とは違ってあまりプライバシーが守られないということを覚悟して入りましょう。
大きな病院ではだいぶ変化してきているようですが、われ先に診てほしいという患者が家族と共にどんどん入ってくることもしばしばで、診察室の中で何人も待っているということもよくあります。
あまり気にせず、自分の症状をしっかりと伝えることに集中しましょう。
風邪をひいて熱があり、咳も出るというような症状であれば、「这两天头疼,有点发烧,还咳嗽」、また食中毒のような吐き気と下痢を伴うものであれば、「很恶心,想吐,也拉肚子」というような仕方で伝えましょう。
また、いつから症状が出ているのかという質問に対しては「从○天前开始」、つまり「何日前から」というように答えましょう。
どこで薬を受け取りますか 在哪里取药?
検査を受けることになる場合、医師から検査の種類を記入した用紙が渡されます。
この場合も、直接検査室に行くのではなく、まずは検査費用を支払うことが必要です。
また、医師から点滴を打つように指示されることも多いのですが、この場合もまず点滴代を支払うことで、点滴を受け取って、それから始めることになります。
とても面倒なのですが、全て先払いが原則だということを覚えておきましょう。
薬の受け取りも同様で、処方箋を持っていって支払うと受け取れるというようになっています。
最初の挂号から、検査、点滴、薬の受け取りまで窓口が全て違うところにあることが多いので、「在哪里取药」、つまり「どこで薬を受け取りますか」というように、場所を確認してから移動すると割とスムーズです。
ちなみに中国語では、薬を飲むという時に使う表現は「吃药」で、一日何回飲むのかを聞く時には、「一天吃几次药」と聞きます。
外国で体調を崩すと本当に不安になるものですが、病院のかかり方を覚えておけば、中国の病院でも十分に病気を治すことができますし、中国の医療もかなり進歩しているようです。
また、自分が使用できる保険もきちんと確認しておきましょう。
旅行前に海外旅行保険に入っておくこともできますし、クレジットカードの多くは付帯保険が3か月分ついているので、それを使うこともできます。
それでも病気にかからないことが最善ですので、体調管理にはくれぐれも気をつけましょう。
「这两天头疼,有点发烧,还咳嗽zhè liǎng tiān tóu téng yǒu diǎn fā shāo hái ké sòuここ何日か頭痛がして、少し熱があり、咳も出ます」
「很恶心,想吐,也拉肚子hěn ě xīn xiǎng tù yě lā dù zǐ 気分が悪くて、吐きそうで、下痢もしています」
「从○天前开始cóng __ tiān qián kāi shǐ ○日前から症状が出ています」
「一天吃几次药yī tiān chī jǐ cì yào 一日何回薬を飲みますか」