■最近の中国語に日本語が混ざっている?
最近の中国のネットを見ていると、外来語が多く見られます。例えば、罗曼蒂克、蒙太奇など、発音を聞くと「なるほど!」と思うのですが、文字で読むとなんのことだかよくわかりません。
このように、日々進化を重ねる中国語のなかに最近現れたのが、中国語で表現された日本語です。
それでは一体、どのような言葉があるのでしょうか?早速見てみましょう!
■発音そのまま!当て字日本語が面白い!
最近良く見かけるのがこの単語です。
意味はそのまま「おばさん」です。
関連して、オジサンという単語もあり、意味はそのまま「おじさん」です。ネットや中華版ツイッター微博などではこのように使われていました。
など、実際の年齢は関係なく、趣味や、スタイル、趣向などを揶揄するときに使います。
そのため、実際におばさんやおじさんに向かってこの単語を言っても理解されないことが多いので、あくまでネットや友人同士の会話で使用してみましょう!
もう一つ関連単語で「お兄ちゃん」を指す単語があります。
こちらも妹系アニメ(例:俺の妹がこんなに可愛いわけがない/我的妹妹哪有这么可爱)が中国でヒットした時期に出てきた単語です。
これもリアルで使用すると、ちょっとイタイので気をつけましょう!
また、日本を紹介する中国の雑誌「知日」でこんなタイトルがありました!
これは富士山が世界遺産に登録され、観光地として注目された頃に発行された号のタイトルなのですが、牙白がそのまま「やばい」となっていました。
この「やばい」が中国でも浸透しているとは、本当にいい意味でやばいと思った出来事でした。
■そんな意味があったのか!?ネット発の和製漢語
発音がそのままの日本語は音を聞けば一目瞭然ですが、今度はその反対です。
音を聞くだけだとなんのことかわかりませんが、字を見るだけで日本人なら意味がわかってしまう単語をいくつか紹介します。
gōng kǒu
工口
これは見たまま「工口」です。工場などの工と、口(くち)を合わせて、カタカナを表現しています。意味も日本語での意味そのままです。
また、同じような単語でこのようなものもあります。
bā lì
八力
これはバカを表現しています。
八の発音はbaなので、やや強引な気がしますが「バカ」という意味です。
また、バカに関連して、このような単語も認知されています。
mǎ lù yě láng
马鹿野郎
これは中国の戦争ドラマの中で敵国の日本兵士がこの単語を連呼しているため定着したものです。
今では日中関係はだいぶ良くなリ、戦争ドラマはだいぶ少なくなりました。
しかし、そんな今でも「バカヤロー」「馬鹿野郎」は中国人の知っている日本語の一つとなっています。
もう一つ最後に、この単語を紹介しましょう!
shēn shì
绅士
一見、普通の単語に見えるかもしれませんが、中国(主にネット界隈)では紳士=変態という意味で伝わってしまいます。
その由来は、中国でも絶大の支持をされているアニメ「ギャグマンガ日和/搞笑动漫日和」で登場人物の一人クマ吉くんが「変態という名の紳士だよ!」と言ったことが発端です。
ちなみに中国語にすると下記のようになります。
このセリフが強烈過ぎて、中国では紳士が変態になってしまいました。日本のアニメや漫画の影響力は恐ろしいですね!
■中国語における日本語勢力拡大中!
今回紹介した中国語における日本語はほんの一部ですが、まだ他にもたくさんあります。また、これからもどんどんと増えていくことでしょう。
最近、中国の質問サイトを見ていたら、「夜露死苦ってどんな意味?」という質問が来ていて、それにすかさず「日本の暴走族が使う単語で、よろしくって意味だよ」と返答がされていて、その的確さに驚きました!
中国人の日本語への理解度は、すでに私達の想像の域を超えているのかもしれません。