広大な国土面積と悠久の歴史を誇る中国だけあって、数え切れないほどの観光スポットと、各地方独特の文化が国内の至るところに点在しています。
有名なところを挙げていくだけでも、雲南、桂林、九塞溝、西安、新疆等々、魅力的な観光地が非常にたくさんあって、皆さんも一度は行ってみたいと考えておられるのではないでしょうか。
今回は、中国で国内旅行をする際に使えるフレーズを幾つかご紹介いたします。
個人旅行と団体旅行のどっちのパックを選ぶか?
北京や上海のような日本人が多く在住している都市には日本人向けのフリーペーパーが発行されており、その中でもパックツアーの情報が載せられていますが、値段設定がかなり高めなので、コストを抑えたいという方には中国の旅行会社が出しているツアーを利用するのもお勧めです。
旅行会社に行くと必ず「你找自由行还是跟团走?」、つまり「個人旅行と団体ツアーのどちらをお探しですか」と聞かれるので、自分の要望を伝えましょう。
例えば、ホテルと食事付きの個人での雲南旅行の場合だと、「有没有去云南,包住包吃的自由行?」というように尋ねることができます。
この「包~」という言葉は、「~付き」や「~込み」という意味でよく使うので、覚えておくと便利です。
ちなみに車をチャーターする時は「包车」、レストランの個室を予約する時は「订包间」という言葉を使います。
自分でプランを立てて、直行便で旅行に行く場合
旅行会社を使わずに自分でプランを立てる方もおられると思います。
移動手段は、とにかく国土が広いので、飛行機での移動が最も便利で手っ取り早いです。
それでも、例えば北京から雲南や新疆に飛行機で行く場合だと3,4時間はかかるので、日本に帰国するのと同じか、それ以上の時間が必要になります。
また、直行便が出ていない地方もかなりあるので、航空券を探す際にはまず「有直达的飞机吗」、つまり「直行便はありますか」と聞いてみましょう。
もし時間に比較的余裕があるのであれば、鉄道の旅もお勧めです。
高速鉄道で移動してみよう!
中国では、ここ何年かのうちに日本の新幹線のような高速鉄道のネットワークがかなり網羅されたので、比較的短時間で移動できるようになりました。
例えば北京から上海だと、かつては十数時間かかっていましたが、今は5時間にまで短縮されました。
費用は飛行機とあまり変わらないのですが、直接市街地に行けることが多いので、とても便利です。
また、寝台列車も非常に多く、ゆっくりと旅行を楽しみたいと思われる場合には、寝台列車での旅行もなかなか良いものです。
寝台車のシートは2種類あり、2段ベッドでスペースがゆったり目の「软卧」と、3段ベッドでスペースが狭い「硬卧」に分かれています。
この二つは値段が違いますし、3段ベッドでも3段の位置によって値段が違うので、切符を買う際には確認してから、どのシートの切符を購入したいか、確実に伝えましょう。
例えば「硬卧」の一番下のシートの場合は、「有没有硬卧下铺的票?」と尋ねます。
最近人気の田舎プチ旅行
せっかく中国にいるのに、時間がなくて遠くには旅行に行けないという方や、中国の田舎に行ってみたいという方もおられます。
最近中国人の中でもかなり流行っているのが、週末を使って郊外の自然が豊かなところで1泊するというプチ旅行のようなものです。
郊外の自然を楽しめるような地域には、地元の農民が「农家乐」という民宿を開いているところが多く、地元で育てた肉や野菜、魚をふんだんに使用した郷土料理でもてなされ、費用も1泊3食付きで100∼200元ほどなので、手軽に楽しむことができます。
中国人から、「下周末一起去农家乐怎么样」、つまり「今度の週末は一緒に農村旅行に行きませんか」と誘われることがよくあります。
皆さんも今度の週末や、次の連休の際には旅行に出かけてみませんか。