中国の大人気バラエティ番組 “火星情报局“(huŏ xīng qíng bào jú)。
2016年四月に第一期が放送され、今現在(2018年冬)第四期まで放送されています。
当初は大人気というまでもなかったようですが、シリーズが続くにつれ大人気、ブームになっています。
<番組の内容や設定>
番組内では火星情報局は地球外情報機関と定義づけられており、汪涵局長が情報を統括しています。
ゲストのアイドル達はスパイの代表として定期的に目新しくおもしろい発見等を報告しています。
★“思春期の子供の反抗期は地球上の父母にとって一番困ること“
これを発見した提案ですが、、、、もはや周知の事実でしょう。。。
番組内で賛同を得られた議題をアイドル達スパイが実際に検証します。
最終的に局長により採決され、可決すると火星の歴史に登録されます。
ポイントですがこの番組内の話題は、“优酷“や“土豆”等のネットに関連するものがほとんどである為、ネットで話題になりやすくネットユーザーから共鳴を得られるのです。
<スパイに扮する芸能人やゲストの吹き出しに注目?!>
中国の番組は日本の番組よりも字幕が多い傾向にあります。
さまざまな地方の方が視聴する為、普通話だけでは理解できない方も多いからです。
芸能人たちが話すとき、または話さずとも気持ちを代弁して吹き出しに字幕としてかかれます。
いくつか番組の中に実際にあったものを使ってご紹介します!
時にはネット用語であったり時には最新の流行語であったり、中国の方がよく使う言い回しになっているので覚えて使ってみましょう!!
★什么梗?/ 梗(gěng)
梗は本来、茎という意味で使われます。
また、別の意味として、“ギャグ”という意味でも使われます。
したがってここでは、“何のギャグ?”という意味になります。
★◯死你(了) / ◯死我(了)
◯の部分には、吓や爱など他の文字を入れることもできます!
流行り言葉ではなく、おきまり表現、と言ったところでしょうか。
爱死你了であれば、死ぬほど愛している、という意味です。
ここでの死は死ぬ意味ではなく、死ぬほど=とても という意味で使われています。
驚いた時 吓死我了!という中国人を見たことがないですか?
死ぬほどびっくりした!という意味で、日本人でも びっくりした!死ぬかと思った!などと言いますよね。
<流れてくる視聴者のコメントにも注目?!>
优酷などで視聴すると、以下の画像のとおり、映像を横切るように視聴者からのコメントが流れてきます。:
日本の某人気動画配信サイトのようですね。
視聴者の多くはかなりコアなネットユーザーで、コメントの流れも早いですが、一旦停止したりすればコメントを見て楽しむこともできます。
本当に今使われているネット用語も勉強できます。
放送期によって流行りの言葉が変わっていたり、ずっと使われているものもあったり、、、いろんな見方ができますね。
例えば上の画像では、”加鸡腿“(jiā jī tuǐ)というネットスラングが書かれています。
これは、“666”(賞賛する意味)とだいたいおなじ意味を持っています。
次に、この画像の中にたくさん見られる、前方高能(qián fāng gāo néng)ですが、前方は前方、動画内では先のことを意味します。高能は高エネルギーで、すなわち、何か大きな結末にむけたフラグのようなものです。つまり、この先注意!何かあるよ!といったところでしょうか。
そのほか、牙白(ya bai)やばい、赛高(sai gao)さいこう、など日本から来た言葉も流行りというより既に根付いて使われているようです。
おまけ:
字幕に、谦谦,谦友,などと流れてくることが多いですが、ネットで調べてもでてこない。。。?
答えは、大人気歌手 薛之谦がメインで出演している為、視聴者は彼が画面に映らないとすぐにこうコメントするのです!
すごく人気者で、绅士,刚刚好,演员 などたくさんの名曲を生み出している大物歌手です。
ぜひその辺もチェックしてみてください。
※数字の縁起を気にする中国人。縁起のいい数字、悪い数字については、この記事を参考にしてください。