私たちは毎日いろんな選択をしています。
やる気があろうとなかろうと、忙しかろうと暇であろうと、仕事に行こうと家でボーッとパソコンを眺めていようと、いろんな選択をしなければなりません。
何を着るか? 何を食べるか? どこに行くか? 何を買うか?
立つか、座るか、寝転ぶか・・・?
何も考えずに反射的に決めていることもあれば、習慣どおり何気なくしている…ということもたくさんあります。
しかし、それでは済まないこともたくさんありますね。
人生を左右する問題、例えば結婚を決めたり、仕事を決めたり、家を買ったり。
それほど大きな問題ではなくても、仕事上の取引、人間関係、新しいチャレンジなど、いずれも選択がつきものです。
一度考え始めると、ぐるぐる同じことを考えて答えが出なかったり、考えれば考えるほどわからなくなったり、人の意見を聞けば聞くほど不安になってなかなか決断できなかったり…。
タイムリミットがある場合なら、本当に焦りますね。また、もしあなたがそんな相手の決定を待っている側だとしたら…イライラしてこう叫びたくなることもあるでしょう。
「まったく、いつも思い切りが悪いやつだな」
今回はそんな様子を中国語でなんと言えばいいのか、ご紹介したいと思います。
知っておくと面白い「思い切りの悪さ」を表す四字熟語
中国人はここぞと言う時に四字熟語を使って、その場の状況や気持ちをスパッと見事に表現したりします。
四字熟語がうまく使える人は「学のある人」として、ちょっと尊敬されたりします。
外国人が中国語で四字熟語をたくさん使いこなすのは、やはり相当難しいのですが、それでもいくつか知っておくと会話の幅が広がります。
さらに、外国人がふと四字熟語を使ってくると、中国人たちも「お、この人できるな」と一目置いてくれるようになりますよ。
ビジネスの関係などでも信頼を勝ち得るのに役立つかもしれませんね。
さて、思い切りが悪い様子を言う時に使える四字熟語はこちらです。
畏首畏尾 wèi shǒu wèi wěi
由来:中国の春秋時代、二つの国が対立する間で板挟みになっていた小さな国が、どちらの国を支持するか決められずにいました。どちらの国から攻撃されるのも恐れ、身動きが取れず、ただただ小さくなるばかり。
「頭を攻撃されるのも怖いし、後ろを攻撃されるのも怖い。身体中で攻撃が怖くないところが他にあるだろうか」
そこから、あれこれ恐れて身動きが取れなくなっている様子を表す言葉ができたと言われています。
畏首畏尾を使ってみましょう
気取らずに
こうして使い方の例を見てくると、ネイティブスピーカーたちは意外と気取らずに、普段使いのフレーズにこうした四字熟語を自然に取り入れているのがわかります。
フォーマルな場面でも、もっとカジュアルでフラットな場面でも、四字熟語を取り入れてみるのはいかがでしょうか。
そしてもう一つ、その状況と感情にあった表情をつけるのをお忘れなく。日本人からしたらオーバーに感じるくらい気持ちを込めるときっと良く伝わりますよ。
不要畏首畏尾!失敗を恐れずにどうぞ!