東京から飛行機で1時間ちょっとで行ける場所もあるほど近い日本と中国。
さらに、漢字を使ったり中華料理がたくさん入ってきたりと、大変身近な国ですがやはり、え?!なにそれ?!と思うような違いもたくさんあります。
今回は中国の飲み物文化についてご紹介します。
これから中国へ行こうと思っている方は予習して思いっきり楽しむ為に、中国へ既に行ったことがある方は、中国でみた謎の飲み物事情について知ってみてください。よく見る飲み物からちょっと変わった飲み物まで全てご紹介します。
(尚、今回は地方ならではの飲み物等ではなく、一般的に中国全体と、大きくくくっております)
<大人気、王道の商品>
まずは中国で王道、飲食店に行くと必ずあるものをご紹介致します。(日本の中国物産店や中華料理屋でも100-300円で入手できます)
★加多宝(jiāduōbǎo)/ 王老吉(wànglǎojí)
どちらも同じ味ですが、パッケージが違います。
この2つは王道で中国ではみんな大好きなお茶です。
只注意していただきたいのはこのお茶、とても甘いんです!
中国には缶やペットボトルの市販のお茶で甘くないお茶はほとんどないと言ってもいいと思います。烏龍茶やジャスミンティーなども基本甘いです。
これも日本との大きな違いではないでしょうか。
比較的安く日本でも購入できるので在日の中国人の方も買い貯めして飲んでいるんだとか。
★可口可乐(kěkǒukělè)
発音してみればわかる、みんな大好きなあの飲み物です。
そうです、コカコーラ!因みに私の感覚では日本のものより砂糖が多い気がします。
さすがはコカコーラ、どこの国でも人気ですね。コカコーラに限定せず、一般的なコーラは可乐(kělè)といいます。
★雪碧(xuěbì)
こちらはスプライトです。基本的に中国の航空会社ではドリンクサービスの際、お水、お茶、コーヒー紅茶、お湯、コーラ、スプライト、果実ジュースなどを置いています。
それほど王道の飲み物です。こちらもやや甘めの感じがします。
★酸梅汤(suānméitāng)
汤と書いてありますが、もちろんスープではありません。
漢字のまま、酸っぱい梅のジュースです。辛いものを食べる時などよくあいます。
ペットボトルやグラスでも販売がありますが、ストローをさして瓶のまま飲むと最高です!飲食店でオーダーしてる人がとにかく多いです。
日本の市販の物であまり似たものに例えることができない味なので是非トライしてみてください!飲みやすく身体にもいいですよ。
★红牛(hóngníu)
赤い牛、そのままのレッドブルです。中国国内の空港や街中の自販機などでも簡単に買うことができます。
面白いのでお土産に買って見たことがありますが、中の味は炭酸は一切入っておらず、とても甘いです。
日本のレッドブルの味とは少し違いますが、とても面白いと思います。
<中国は何でも常温以上が当たり前?>
日本では何でもキンキンに冷えた状態が美味しいとされる風潮がありますよね。
特に炭酸飲料やアルコール類。温いビールやコーラは何となく嫌ですよね。
健康の為に白湯などは身体にいいとされていますが、、、やっぱり冬でも冷えた飲み物を飲みたい!飲食店で出されるお冷も季節問わず氷入り、ビールジョッキなども凍らせて出てきたりするのが普通ですよね。
まず、中国ではキンキンに冷えた冷たい飲み物は身体に悪いとされることが多く、ほとんどの中国人は常温の飲み物を好みます。
お水やお茶だけでなく、ビールや果実ジュースなども例外なく全てです。
その為、中国で飲食店に行って飲み物をオーダーする際、普通通りに”可乐”と言って注文してしまうと必ずと言っていいほど場合常温が来てしまいます。
どちらが良い、どちらが間違っている、ではなく冷たい飲み物に慣れている日本人にとっては冷たい方が美味しいですよね。
その場合はこの一言を付け加えましょう。
“我要冰的”(wǒyàobīngde) 冷たいのをください。
もし、ない、できない、と言われてしまったら。。。
“有没有冰块”(yǒu méi yǒu bīng kuài) 氷ありますか?の意味です。
北京や東北地方では冰块儿(bīng kuàier)となる場合もあります。有〜吗?の形でもOKです。
<まとめ>
温度を表す言葉
★热(rè)熱い/温(wēn)温かい/常温(chángwēn)常温/凉(liáng)冷たい/冰(bīng)キンキンに冷たい
上記の形容詞の後に“的+名詞”で、熱いお茶、温かいお茶、常温のお茶、冷たいお茶、キンキンに冷えたお茶、など自由に様々な温度を言い表せ、欲しい温度の物を選ぶ事できますよ。
常温文化に半信半疑の方は是非中国の冬のコンビニに行ってみてください。冷蔵ショーケースのコンセントごと抜かれていることもありますよ。面白い文化なのでぜひ触れて見てください。
後編はこちら