前編では中国の王道の飲み物や飲料の温度についての文化をご紹介しました。
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後編では日本でも放送されている大人気ドラマ、中国で流行っているドラマや番組でよく見る飲み物や当地(ダンディー)とはなにか、ご紹介します。
<ドラマや番組でよく飲まれているあの飲み物は何?>
日本ではドラマや番組でスポンサー以外は特に、特定のメーカーの飲み物を出す、という事はあまり見かけないように思います。
しかし中国ではドラマの中の俳優•女優飲む飲み物は誰が見てもわかるほど、堂々と登場しています!更にスポンサーである場合は特に推しすぎでは?!と思うほど出ており、ドラマの途中に役者によるドラマの設定を引き継いだCMが流れたりすることもあります。
ドラマで美味しそうに飲まれている、大好きな役者さんが飲んでいる飲み物、興味があって調べた事がある人も多いのではないでしょうか?
日本でも放送され、中国では映画、ドラマ化されている、あのドラマ。数年たっても中国の動画サイトではトップ3には入っている大人気の”微微一笑很倾城“(wēiwēiyíxiàohěnqīngchéng) (シンデレラはオンライン中!)。
郑爽と杨洋によるネットゲームの世界を交えた現代風ラブストーリーです。知っている方も多いのではないでしょうか。
主人公の贝微微(郑爽)がゲームをしながらよく飲んでいる飲み物、中国では日常的に人気のある飲み物ですが、放送当時は売り上げも上がっていたそうです。
★养乐多(yǎnglèduō)
そうです、見た目通り、ヤクルトです。
★橙汁(chéng zhī)
オレンジジュースです。果汁100%で健康志向の中国ではよく飲まれるものです。コンビニや淘宝などで手に入れることができます。
どのフルーツよりもオレンジジュースがメインのようです。
★RIO
こちらアルコールです。杨洋自体がとても日本人女性にも人気があるので、CMを見たことがある方も多いのではないでしょうか。
RIOの特徴は何と言ってもカラーバリエーション豊富なところです。
このシーンでは既に空瓶ですが、紫や赤、ピンクなどカラフルでかわいいです。ほ
とんどの場合瓶のまま飲まれます。アルコール度数も強くないので女性にもオススメです!スーパーやコンビニの他、中国のホテルの売店などにも置いていることが多いので気になっていた方ぜひチェックしてみてください。
<当地(ダンディー)とは?!>
当地(dāngdì)ときいて、ダンディー?男?と思った方もいるのではないでしょうか。当地とは、その地方の名産、名物のことを指してよく使われる言葉です。
いろいろなジャンルのことに使われますが、主に食べ物や飲み物に対して使われる言葉です。例えば、麻辣の味は南方の、四川省の当地といえます。
そのように飲み物の当地も紹介してみたいと思います。行き先で、そこならではの物を楽しむのも旅行の醍醐味ではないでしょうか。
●北京
こちらの炭酸飲料、名前は北冰洋(běibīngyáng)といいます。
お味はオレンジ風味の炭酸飲料です。
北京の暑い夏には特に、大人気の飲み物です。
●南方 (广东中心)南に行けば行くほど
凉茶(liángchá)
見た目通り、冷たいお茶です。
前編でご紹介した通り、中国で冷たいお茶はほとんど飲まれませんが、特に南方では冬でも好んで飲まれます。
但し、日本のようにご飯と飲むというイメージではなく、ティータイムや薬として飲まれており、食事とは別の考え方のようです。
更に、冷たいお茶は子宮を萎縮させてしまうと考え、妊婦の方は飲まないようにしていたり、また、不眠症の方にもオススメしないようです。
冷たい菊のお茶やハスのお茶、麦茶、緑茶は身体の熱を下げるのに効果的ともされています。ちなみに、お茶を淹れるというのは中国語で泡茶(pàochá)です。
●广州
こちらの飲み物は亚洲沙示(yàzhōushāshì)という、すこし薬のような風味がする飲料です。カフェインが入っておらず健康志向の方にも◎。
サルサパリラという赤い木の実が主原料です。
私も飲んだ事あるのですが、沖縄のルートビアとそっくりな味でした。
好みは分かれると思いますが、台湾でも別名で同じ味の物があるなど、人気の飲み物です!
<まとめ>
中国は大きいので地方により様々な好みや文化もあると思いますが、飲み物の文化は食べ物よりも細かく、他の地方の人が知らないようなものもあります。
ぜひこれから行くかたはそこでしか楽しめない、“当地(ダンディー)“を楽しんでみては如何でしょうか。