中国語の頻出語のひとつ、「不好意思」の意味と使い方

中国語の「不好意思」という言葉、言い回しは中国語を学習している方であれば、初級段階で習得する、よく知られた表現方法のひとつです。

また中国に旅行した際にも、よく使われる表現なため、覚えておくと役に立つこと間違いなしです。

「不好意思」、その意味と使い方を知ることで、中国語への理解が深まるだけでなく、ネイティブの考え方や物事の捉え方についても新しい切り口を得ることができるでしょう。

 

「不好意思」とは

まず「不好意思」の意味について見ていきましょう。

「不好意思」には2つの意味があります。 

1つ目は「恥ずかしい。きまりが悪い。」という意味です。

用例は下記を参照ください。

 

一提到结婚,她就有点儿不好意思。
Yī tí dào jiéhūn, tā jiù yǒudiǎn er bù hǎoyìsi
結婚のことを話題にすると、彼女はちょっと恥ずかしがる。

 

2つ目の意味は「むげに〜できない。すげなく〜できない。厚かましく〜することができない。」というものです。

用例は下記を参照ください。

 

不好意思再麻烦人家了。
Bù hǎoyìsi zài máfan rénjiāle
それ以上面倒をかけることはできない。

 

上記の2つの意味からわかるように、「不好意思」の核には「申し訳なさ。」といった概念があります。

1つ目の用例では、彼女にとって結婚というのは他の人には触れてほしくない話題です。

他人あっての「不好意思」という表現であることがわかります。

また2つ目の用例は、まさしく他人に面倒をかけたくない気持ちが「不好意思」といった表現で表されています。

つまりここでも、他人との関係あっての「申し訳なさ」があるのです。

さて、ここまで「不好意思」の意味と使い方について見てきましたが、じつはこの「不好意思」という表現、日本語の「すみません。」、英語で言う「excuse me. Sorry.」といった意味で訳されることがあります。

同じく「すみません。」と訳されることの多い「对不起」という表現と「不好意思」の違いについて、下記で紹介したいと思います。

 

「不好意思」と「对不起」の違い

上記でも触れましたが、実際「不好意思」は呼びかけなどに使われる「すみません。」といった意味で用いられる場合があります。

また「对不起」という表現も「すみません。」という意味で訳されることがあるので、この2つの表現方法について、ここでは触れようと思います。

まず「不好意思」についてです。

他人に対する「申し訳なさ。」からくる言葉なので、他人に呼びかける際に言う日本語の「すみません。」とほぼ同じような使い方をします。

用例は下記を参照ください。

 

不好意思,服务员,我要点菜。
Bù hǎoyìsi, fúwùyuán, wǒ yàodiǎn cài.
すみません、(店員さん、)注文お願いします。

 

上記で紹介している用例は、レストランで料理を注文する際に店員を呼ぶための典型的な言い方です。

次に「对不起」について見ていきましょう。

じつは「对不起」には2つの意味がありますが、ここでは「不好意思」の「すみません。」と言い方と比較される方の意味について書きたいと思います。

決められた常套句として使われる「申し訳ない。すみません。」というものです。

用例を2つ紹介しているので、下記を参照ください。

 

对不起,我得走了。
Duìbùqǐ, wǒ dé zǒule
失礼ですが、もうお暇させていただきます。
对不起,请再说一遍?
Duìbùqǐ, qǐng zàishuō yībiàn?
すみませんが、もう一度言ってください。

 

上記から、「不好意思」と比べると「对不起」には謝る要素が強いことがわかります。

そのため店員を呼びたいときなど、他人に呼びかける際には「对不起」は適していません。

 

まとめ

ここまで「不好意思」の意味と使い方について見てきました。

その表現の幅はとても広く、また実生活においても多々使われるため、ネイティブの考え方や物事の捉え方に影響が大きい表現方法であることがわかるでしょう。

中国に旅行した際などに、ぜひ積極的に使ってみてはいかがでしょうか。