中国語の上達に欠かせないのが「おしゃべり」です。
生身の中国人と同じ空間や時間を共有しながらおしゃべりすることで、テキストでは学べない中国語がたくさん学べます。
また、中国語のリズムや、単語の使い分け、ニュアンスの違いなども、おしゃべりから学べます。
以前、中国に住んでいた頃、ある中国人の友人が言いました。「日本人は本当に話を聞いているのか、聞いて意味を分かっているのか分からないから話しにくい」。
原因は、あいづちの打ち方でした。
日本人の普段の感覚であいづちを打っていると、どうやら中国人にとっては、何だか話を適当にしか聞いていないように感じるようです。
そんな誤解は悲しいですね。
では、相手の中国人に気持ちよく話してもらえるようなあいづちの打ち方を勉強しましょう。
まずはリズムを身につける
一般的に、日本人は無意識のうちに、話を聞きながら絶えず「うんうん」と言っていたり、声に出さなくても頭を「ウンウン」と動かしていたりします。これが誤解されやすいポイントです。
では、どうするか。答えは、ゆったりと構えて、ゆっくり相手の話を聞いていればいいんです。
そして、話が途切れたところ、または同意を求められた時、口を開けばいいのです。あとは、その話の感情に合わせて短く反応できれば最高です。
表情だけで良いこともあります。
では、実際どんな言葉であいづちを打てばいいか、使えるフレーズを見ていきましょう。
「ちゃんと聞いていますよ」というあいづち
特に感情を含まない、「ちゃんと聞いていますよ、話を続けてください」というニュアンスのあいづちとしてネイティブスピーカーたちがよく使うのは、ごくごく簡単な短い言葉です。
- 啊 a あ~
- 嗯 en うん
- 哦 e ふーん そう
- 噢 o お~ そう へえ
イントネーションとしては、日本語の訳のイメージ通りでほぼ間違いないと思います
ポイントは若干のばし気味に発音することです。
ただし長すぎると面倒臭そうに聞こえてしまいます。テンポよく短めに、を忘れずに。
「それから、それで?」というあいづち
相手に続きを話すよう促すあいづちです。
訳せばどれも、それから?それで?となりますが、ニュアンスが違います。
- 然后呢? rán hòu ne ? それから(その次)どうなったの?
- 后来呢? hòu lái ne ? その後どうなったの?
- 结果呢? jié gǔo ne ? 結果(最後は)どうなったの?
「そうなんだね、わかるよ」というあいづち
相手が話の中で同意を求めてきた時、うまく受け止めてあげると相手は安心しますし、話も弾みます。
この場合は、その状況・内容に合った気持ちも込めましょう。
- 是这样啊 shì zhè yàng a そうなんだね そういうことだったんだね
- 我 理解/懂 你的心情 wǒ lǐ jǐe/dǒng nǐ de xīn qíng 気持ちはよくわかるよ
- 就是呀 jiù shì ya 本当にそうだね そうだよね
- 你说的对 nǐ shuō de duì (君の言うことは正しい→)その通りだよ 本当にそうだ
- 你没错 nǐ méi cuò (君は間違ってない→)君は悪くないよ
「え?!」というあいづち
ちょっとオーバーに驚きの表情を作れば、相手は気持ちよく話し続けます。
そんな時はこんなあいづちを。組み合わせても使えます。
- 呀! yà ! ちょっと!
- 是真的吗? shì zhēn de ma? 本当に?
- 真的假的! zhēn de jiǎ de! (本当か嘘か!→)まさか、うそでしょ⁈
- 开玩笑吧! kāi wán xiào ba! 冗談でしょ⁈
- 不会吧! bú huì ba! マジで⁉︎ まさか!
「いいね」というあいづち
相手を肯定するあいづちはとても大切です。
じょうずに使いましょう。
- 这样很好啊 zhè yàng hěn hǎo a それはいいね それはいいよね
- 很好嘛 hěn hǎo ma いいじゃん それ、いいよ いいじゃない
- 感觉还不错呀 gǎn jué hái bú cuò ya 良さそうだね 良いと思うよ
万能なあいづち
最後に一つ、万能な言葉をご紹介します。
感情の込め方、言い方だけで意味がいろいろに変わり、どんな場面でも使えます。
- 是吗 shì ma そう そうなの そうですか
使い方は簡単、日本語の「そうですか」と同じニュアンアスで使いましょう。
それぞれのフレーズとニュアンスを覚えて、ぜひおしゃべりを楽しんでください!