日本に来る中国人や中国に遊びに行く日本人が年々増加している中で、中国の方と接する機会が増えた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
中華街以外でも、中国の方が経営する中華料理屋も増えてきました。また、学校、アルバイト、仕事などでも、どこに行っても中国人と話すチャンスは多いと思います。
日本と中国は同じ漢字を使っている場面も多いですが実は通じない和製中国語があることをご存知ですか?
当たり前のように使ってネイティブに通じない!そんな経験をした方もいるのではないでしょうか?旅行に行って筆談で確かに何とかなることもありますが、これさえ知っておけば、混乱せず、させずに済みます。
いくつかの和製中国語、通じそうで通じない言葉を紹介します。
★天津飯
→みなさんも中華チェーンなどで注文したことがあるのではないでしょうか?
北京のお隣、天津の名物だから天津飯?となんとなく思いがちです。
ご存知の方もいると思いますが本場中国では存在しない料理なのです。
ネイティブの友人も初めて来日した際に1人で、“天津饭?!什么鬼!(天津飯?!なんじゃそりゃ!)“と驚いたと話していました。
(中国人の方が日本で経営している中華料理店は、日本人向けということで天津飯がメニューにある店もあるようです)
★非常口
→入口、出口などは日本語で通じるのですが、非常口だけは通じないようです。
飛行機内や商業施設、映画館などで“非常口“と書かれている看板をよく目にしますよね。
私たち日本人は一目見ただけで緊急の際の出口であるいうことがもちろんわかります。
しかし中国人の方はとても興味を持って、”非常口fēichángkǒu 是什么?“と聞いてこられました。
たしかに、“非常”という言葉は“おても、かなり”の意味で使われますよね。
とても口??なにそれ?、となるのもわかる気がします。中国語で非常口は、“紧急出口(jǐnjíchūkŏu)といいます。
似てるようで似ていない、通じるようで通じない言葉です。
また、余談ですが、非常口とは、時々下品な事(下ネタ)を連想させてしまうそうなので気を付けましょう!!
★猪肉
→日本語では、“ししにく“と呼ばれ、イノシシの肉ですよね。
猪鍋なんかが有名だと思います。ただし、中国語では猪肉(zhūròu)と読み、豚肉の意味です。基本といえば基本ですが間違えないようにしたいですね。
★頂戴(ちょうだい)
→機会が多いとは言えませんが、ください、と言いたい時思わず書いてしまったりした際、絶対に理解してもらえません。
古代の役人の帽子の上についているものを頂戴と呼んでいたようです。
★心配
→これはとても使ってしまいそうな言葉で、通じそうな言葉ですが、実は意味が通じません。
我心配 と行ってしまうと中国人の方は、“???”となってしまいます。
心配、という単語自体がなく意味不明らしいのですが、漢字の意味からがんばって理解しようとすると、次のようなことを考えるのだとか。
心はそのまま、心と言う意味で、配は、“在一起“の意味を表します。
したがって、心が一緒?ん?と、なってしまうようです。心配だよ、と伝えたいときは、“担心”(dān xīn)と言う単語を使うようにしましょう。
★冗談
→こちらも全く意味がわからず、なにも連想する事すら出来ないそうです。
中国語では冗談は、开玩笑といいます。中国の方とお話しし、ちょっと慣れてきた頃、冗談好きな中国の方と冗談を言い合って仲良くなるはとても楽しいですが、冗談!といっても意味が伝わらず混乱させてしまうかも?!
わかるようでわからない言葉です。
《まとめ》
中国を勉強していくにつれ、日本語と似ているところに気付いていきますが意外と多い、通じそうで通じない中国語は、たくさんあります。
中国の方とこのような話題で盛り上がるのも楽しいのではないでしょうか??
※この逆で、日本から中国にわたって、今では日常的に使われている日本発祥の中国語というものもたくさんあります。
詳しくはこの記事を参照してください。