中国の方と関係が深まってくると、プライベートを本音で話すことも多くなっていきますよね。
例えば、奥さんや旦那さんがあまりお金をくれないとかそんな打ち解けた会話も出てくると思います。
そんな時、日本語では「ケチ」といいますよね。では中国語で「ケチ」ってなんていうんでしょうか?
よく言えば倹約家ですよね。
中国語でケチは「小气xiǎo qì」 漢字も簡単で使いやすい!
この言葉はよく聞きます。
ケチな人のことを「小气鬼xiǎo qì guǐ」とも言ったりします。
中国の方がよく話してくれましたが、上海など南方人nán fāng rénはお金に細かくしっかりしていて、北京など北方人běi fāng rénは細かいことを気にしないおおらかな人が多いそうです。
日本でも関西の人は割り勘もきっちりしていて、計算が早いと聞いたことがあります。
もちろんすべての人が当てはまるわけではないでしょうが、日本でもそんなイメージがありますよね。
吝啬lìn sè抠门kōu mén もケチを表す、代表格。
吝啬 lìn sè ケチを表す言葉で、よく使います。ただ、漢字がちょっと難しいですね。
抠门kōu mén(北京方言)←北京の方はよく使うようですが、中国の方でも知らない人がいるようです。
抠门kōu ménにはこんな由来がありました。
「昔、お金をこよなく愛する人がいました。その人がお寺にお線香をあげに行った時、門に金粉が施してあるのを見ました。その人はそれを剥がして持ち帰ったそうです。お寺という神聖な場所のものでさえ、取ってしまうほど金銭に目がない人がいたことから、この言葉ができたそうです。」
一毛不拔 yī máo bù bá もひどくケチなことを表す言葉です。毛1本すら惜しくて抜こうとしない、つまりケチ。
いい意味で使う場合は、倹約。
节约jié yuē 省钱shěng qián を使います。倹約家や節約家、しっかりしていていいイメージですよね。
ケチと節約は似ていますが、少し違いますね。
ケチは自分の利益だけを優先させることを言い、節約は自分の利益というよりは、必要のないところで無駄遣いを減らすことを言いますよね。
それは中国語でも同じニュアンスだそうです。
反対の意味は「大方dà fāng」
細かいところにこだわらず、気前がいいという、いい意味で使います。
いいことではありますが、こういう人は貯金が少なそうですよね。(笑)
しかし、一緒に過ごすのは楽しそうです。
これからを大事にするか、今を大事にするか、価値観は人それぞれでいいと思います。
まとめ
中国のお友達やビジネスで知り合った人とちょっと打ち解けてきたら、お金の話や家族や友達について話したりすることもあると思います。
「ケチ」という言葉はあまりいい意味ではないですが、ニュアンスを理解して、上手に会話に使ってみれば、面白い会話になると思います。
「ケチ」というマイナスイメージの言葉も自分や身内、すごく親しい友達のことについてなら、使いやすいですよね。相手のことや他の人のことを言うと悪い印象になってしまいますので、倹約とか節約とか言い換えてプラスのイメージで話すように気を付けてくださいね。