日常生活で時には、勘違いや早とちり、言葉が足りなかったせいで行き違い、迷惑をかけてしまうこともありますね。相手に無駄足を踏ませてしまうこともあります。
日本語ではそんな時自然に、その場に合わせた「お騒がせしました」という言葉が出るのですが、さて、中国語ではどんな風に言えばいいのでしょうか?
いくつかの役立つフレーズをご紹介したいと思います。
「うるさくしてごめんなさい」
子供たちがいると、よく使うことになるかもしれませんね。
お友達のお家からの帰り際に一言言えるといいですね。
または、相手の家にいた他の家族に一言ご挨拶として言えるととってもスマートで好印象ですね。
意訳すれば、どれも「お騒がせしました」となります。
中国語の特徴として、大抵は会話の中でそれぞれの場面に合わせた具体的な単語を使います。
こうすることによって、ぐっとネイティブスピーカーっぽく生きた言葉になるんですね。
今、この状況で、自分が相手にどんな気持ちを伝えたいのか考えて言葉を選ぶといいと思います。
この「打扰你了 dá rǎo nǐ le 」と言うフレーズは、電話やメール、チャット上でも使えますよ。
「突然連絡してごめんなさいね」という意味になりますね。
便利な世の中になって、いつでもいろいろな方法で連絡が取り合えるからこそ、相手への気遣いは忘れずにいたいですよね。
「ご迷惑をおかけしました」
例えば、あなたは今カバンの中をひっくり返して鍵を探しているとしましょう。
どこを探しても見つかりません。
気付いた同僚たちが一緒になって探してくれます。
警備員さんたちも探しにいってくれました。どうしよう…。と、その時ふと触ったジャケットのポケットに…あぁ!ありました!
なんだポケットに入れたのか!
さて、こんな風にちょっとした手違いやミス、勘違いや行き違いで他の人を巻き込んでしまった時に言いたい「お騒がせしました」は、こう言います。
意訳すれば、どれも「ご迷惑をおかけしました」という意味の「お騒がせしました」となります。
中国語上級者向けの「お騒がせしました」
相手にかなりの無駄足を踏ませてしまったとか、かなりの時間を取らせてしまったとか…。
さて、そんなちょっと気まずい雰囲気を和ませるために、ネイティブスピーカーたちが使う小技があります。
こんなフレーズがあります。
「插曲 chā qǔ 」というのは挿入歌のことです。
ドラマや映画で使われる挿入歌をイメージしてみてください。
CMでも短編映像でも挿入歌によって盛り上がったり、怖さや不安を煽ったり、おもしろみを増したり…いろんな効果がありますよね。
ここでは「小插曲 xiǎo chā qǔ」となっていますから、生活の中でのちょっとしたアクセント、おもしろみ、気づき、遊び…という意味です。
それだけでは比較的良い意味なのですが、ここでは「闹 nào 騒ぎ立てる 起こす」というマイナスの意味を持つ動詞を使っています。
つまりは、
相手にとって面白みのないマイナスのアクセント→耳障りな、邪魔なもの→お騒がせ
という意味になるのです。
ストレートに感情を表すイメージの強い中国語ですが、
実はこのように、ちょっと遊びを含んだおもしろ表現も意外とたくさんあるものです。
ドラマや映画、中国のバラエティ番組を見ているといろんな表現が使われていますから、ぜひ楽しみながら探して見てくださいね。表現の幅が広がりますよ。