中国語で「信じられない」「マジで?」という表現は?

毎日いろいろなことに出くわしては、「信じられない(ありえない)」と口走っていませんか?

でも、その「信じられない(ありえない)」というフレーズも、実はいろいろな程度があることにお気づきでしょう。

では今回は、「信じられない(ありえない)」場面に出くわした時、ネイティブスピーカーたちがどんな表現を使っているのかご紹介したいと思います。

これをマスターすれば、中国語でのコミュニケーションの幅がぐんと広がりますよ。

 

いろいろなニュアンスの「信じられない」をご紹介

辞書を調べると、それはそれはいろいろな場面とともに、いろいろな「信じられない」という表現が紹介されています。

それぞれ例文を使って説明されているのですが、いまいちニュアンスがつかみにくいものです。

その結果、辞書どおりに話してみたものの、相手にけげんな顔をされたり、首を傾げられたり、最悪の場合、言いたいことが通じなかったりするものです。

「外国語学習あるある」ですね。きっと皆さんも経験がおありのことと思います。

では、いろいろな「信じられない(ありえない)」という表現にどんなニュアンスがあるのか、いくつか挙げてみたいと思います。

 

不能相信  bù néng xiāng xìn 信じられない(ひっかかることがあって、信じることができない)

 

不敢相信 bù gǎn xiāng xìn 信じられない(信じるだけの勇気、度胸がなくて)       

 

不相信 bù xiāng xìn 信じられない(相手、内容に対する疑いの気持ちゆえに)

很难相信 hěn nán xiāng xìn  信じられない(よく理解できないため信じるのが難しい)

 

ネイティブスピーカーたちが会話の中でよく使うものだけをピックアップしました。それでもこんなにニュアンスの違いがあるものなんですね。

 

「信じられない」を強調する言葉

別々のニュアンスのフレーズを使う事で、その状態をある程度的確に表すことはできますが、さらに効果的なのは、強調する働きの言葉を足す方法です。

 

真(的)  zhēn (de) 本当に 我真(的)不敢相信 wǒ zhēn (de) bù gǎn xiāng xìn 本当に信じられない

完全  wán quán 全く 我完全不能相信 wǒ wán quán bù néng xiāng xìn 全く信じられない

实在  shí zài どうしても 我实在不相信 shí zài bù xiāng xìn どうしても信じられない

 

どんな風に言うか、言い方も重要な要素ですね。

気持ちをたっぷりと込めて言いましょう。

さらに強調するためにネイティブスピーカーたちの会話をよく聞いていると、「信じられない(ありえない)」と言う前にセットでよく使われる表現があります。

 

例えば…

 

天哪! Tiān na. まさか!?(英語のオーマイゴッド!と同じニュアンス)

哇塞! wā sāi まじで!?  え~!?

真的假的! zhēn de jiǎ de まじで!? 本当に?!  (直訳:本当か嘘か!)

 

これらの言葉をいくつも重ねて使ったりもしますよ。例えば、こうなります。

 

哇塞!天哪!真的假的?我真不敢相信!

 

といった具合です。

 

大げさなような気もしますが、よく考えると日本語も同じように、いくつも言葉を重ねて言いたいことを強調していますね。

つまり言語の違いこそあれ、「信じられない(ありえない)」という時は、みんな同じなのですね。とっても面白いです。