道を聞かれたときにも使える『私についてきてください』の中国語表現

相手が外国人だとわかると英語で話しかけなければならないと思うのは世界共通なのでしょうか。中国ではなるべく日本人だと気づかれないように生活していましたが、書類手続きの際やパスポートの提示を求められる場面では仕方がありません。

 

私が日本人だとわかると相手が英語で話しかけてきます。英語が苦手な私は余計にわからなくなるのですが、さてなんと言うべきなのか。

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訪中2日目留学手続きに向かう

知り合いもいない、言葉もわからない状況で1人部屋にいた私。

「ドンドンドン!」という激しいノック音がして、一瞬頭をよぎったのは「居留守」でしたがそういうわけにもいかず、「ちょっと待ってください。どなたですか」などと言いたいけどそれも言えない。

留学生宿舎にいたので不審者である可能性はないだろうという判断のもと、相手がだれだかも確認せずにドアをあけると見知らぬ男性が立っていました。

 

私に向かってなにか一生懸命話しているけど見事に一言もわからない!!

それもそのはず私は中国語だと思って聞いているのに相手は英語を話している上、当時の私は日本語以外の言語能力はほぼゼロ状態でした。

 

相手の方もかなり困り果てていましたが唯一耳に飛び込んできた単語がパスポート

 

あ、なにか手続きに行くのだと察して「うん。うん。」とうなずいていると次に聞こえた言葉が「Follow me!」単語を聞き取ったというよりもほとんどゼスチャーから推測したのですが、やっとついて行って手続きを済ませることができました。

 

この男性は学校事務の方で英語と中国語を使ってなんとか私に伝えようとしてくれていました。そのとき何回も発していた言葉が[跟着我!] 「Follow me!」です。

 

ツアーのガイドさんにもよく目をつけられました

中国にも旅行会社があり、バス観光一日ツアーのようなものが何種類もあります。

学校が主催してくれることもありますが、個人で申し込むこともできます。申し込みには身分証明書の提示が必須ですので、ここで日本人であることがばれます。

 

旗を振っているガイドさん、いつも私の方をみて[跟着我!]といって微笑んできます。ちょっとあっちの方がみたいな~と思って列の後ろの方に行ったり、ちょっと離れたりするとすぐ名指しで[跟着我!]と言われます。いや私もはぐれて知らないところに置いてけぼりは嫌ですからしっかりついていきますよ。

 

跟着我!不要溜走!
gēnzhe wǒ búyaò liūzoǔ
どこか行かないで、しっかりついてきて!

 

相当子供扱いされていたような気もしますが、おかげで旅行中はぐれたことは一度もありませんでした。

 

中国では使う機会がなかった

最近では中国人旅行客も増え、場所を尋ねられたり、写真を頼まれたりすることも多々あるのですが私は日本語で答えます。

 

場所を探している人もだいたいは近くまで来ているし、地図も持っていますから、地図の向きを合わせ、「ここ」と「あそこ」で分かってもらえます。

 

せっかく外国にいるのですからネイティブの発音も聞いてもらいたいですし、なぜか英語で質問してきますから正直答えられません。

ただ、建物内で場所を聞かれた場合は「1つ目をまがって真っすぐ行ったところの右奥です」などというのも面倒ですから[跟着我。带你去。] (ついてきてください。連れて行きます。)といったことがあります。

 

跟着我。带你去。
gēnzhe wǒ daìnǐqù
連れて行きますので、ついてきてください。

 

中国では言われる一方だった言葉を日本で自分が使うとはと後で思いました。ただ、不審者だと思われても困りますので言葉がわかってもついて行ったり、連れて行ったりするのは自己判断でしっかり防衛することは言うまでもありません。