言葉の勉強というのは基本言葉と文法に分かれます。似ている漢字もあるため、中国語を勉強する時言葉を覚えるのはそれほど苦労ではないですが、文法を理解するにはよほど苦労する人が多いようです。なぜなら、英語のような簡単にまとめられる定文はないからです。また、前後の言葉と組み合わせてまったく違う意味を表す時もあります。
今回は中国語でよく見かける“了”という言葉について簡単にまとめてみました。
動作完了、及び完了の状態を表す時
一番シンプルな使い方は、ある動きの完了や、完了状態を表す意味です。教科書で最初に学ぶ時もこの文法です。その際に、文中の位置ですが、文末によく位置づけられます。
場合によってこの二種類の日本語に訳すことができます。要は「行く」という動きはもう発生しました。また今に対し「行った」という状態を表す時の使い方です。
これは今「やんだ」という完了状態を表す時の表現です。
こういった例は「了」が単独で文章の中に表す時、一番よくある意味です。
でも世界で一番難しいと言われる中国語なので、ちょっとだけ他の言葉を足したらもう意味は変わります。次を見てみましょう。
将来の状態を表す時
“要……了”“快……了”という組み合わせがよく見受けられます。将来のこと、「もうすぐ」の状態を表す時に使えます。
“要”、“快”を“即将”(jì jiāng)、“马上”(mǎ shàng)で代用する時でも同じ意味を表します。前後の文脈をしっかり読んで見極めましょう。
「~してから」「~したら」の意味を表す条件と仮設
中国語では条件と仮設はほぼ対等の意味です。そのためここで一つの分類にし、説明します。
こういった文章には基本二つの動きを連結していて、過去でも将来でも関係なく、前半の動きが完了するという条件付きで後半の動きが発生します。そのためよく“再”“后”を使って文書をつなぎます。
一見条件を表すときの文面と似ていますが、前半の表現は「動き」より「状態」の意味に近います。つまり「仕事が終わった」「ご飯を食べた」という状況下になると「電話する」「宿題をやる」という動きが発生するということです。その時よくある組み合わせは“……就……”という文面です。後半の動きは過去も将来も文章として成立可能です。
無意味の語気
文末の“了”は最初に解説した完了の意味以外、無意味の場合もあります。
感心した時など、感慨を表す時、“太……了”という組み合わせをよく使います。中に入れる言葉は褒め言葉でも責め言葉など、どちらでも大丈夫です。
中国語で命令形というのは、仕事中など絶対的上下関係の前提を持つ会話の中でだけは使います。日常に使う時は人に不快を持たせるため、文末に“了”を付けたら語気の緩和ができます。そのため目上の人、親などに話す時それを付けましょう。
まとめ
どんな言葉でも、文法を理解する時たくさんの文章を読んで、また実際の場合は前後の文脈をよく読んで意味を判断しなければいけません。初心者にとって簡単ではないことですが、経験を積み重ねて、頑張りましょう。