中国に浸透する日本ブランドの中国語名が秀逸!読み方や意味など解説

■中国進出する日本ブランドの中国名が面白い!

中国には多くの日本企業が進出しています。

日本でもおなじみのお店やブランドは、中国でも非常に人気があります。中国の大きなショッピングモールに行くと、必ず日本のブランドのショップを見かけます。

今回は、そんな日本発ショップやブランドの中国語名を紹介していきたいと思います。

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■考え抜かれた中国名を見てみよう!

中国でお店を展開するにあたって、それぞれのブランドには中国語名がつけられます。

日本ではカタカナやひらがな、アルファベットなどで表記されているお店の名前ですが、中国では漢字表記になります。

お店のコンセプトや、発音などを考慮してつけられた名前は、日本人でも思わず納得するほどの秀逸さです!それでは日本ブランドの中国名を見ていきましょう!

 

■発音と意味がベストマッチなブランド名

yōu yī kù
优衣库
ユニクロ

中国にもすっかり浸透したファストファッション。

日本でもおなじみのユニクロは、中国でもすっかりおなじみのブランドになり、中国の主要都市部では必ず見かけるブランドになっています。

ユニクロの中国語の発音は、本来の発音に寄せて名付けられています。

さらにこの中国語名は「優秀なクローゼット」という意味があります。

発音と中国語の意味がバッチリと噛み合った秀逸なブランド名の代表格がこのユニクロです。

 

sān dé lì
三得利
サントリー

中国ではビールでおなじみのサントリー!

特に上海でのビール市場のシェアはトップクラスで、サントリーのビールを置いていないお店はないほどです。

サントリーの中国語名も発音と意味が噛み合ったブランド名と言えるでしょう。

三得利の得利は「利益、利点」など非常にいい意味の言葉なので、中国でもウケがいいようです。

ちなみに、アサヒビールは「朝日啤酒/cháo rì pí jiǔ」という名前で北京を中心に展開しているのですが、「朝日」という単語が日章旗を彷彿とさせるようで、販売当初はウケが悪く、販路の拡大に苦戦したそうです。

 

yí dé lì jiā jū
宜得利家居
ニトリ

インテリアブランドのニトリの中国語名です。

創業者名前の「似鳥」を中国語にするのではなく、発音重視の中国語名になっています。

また、中国のインテリアショップにはなぜか「宜」の文字が使われることが多いです。ニトリのトリの部分はサントリーと同じ「得利」が使用されています。

ちなみに、北欧のインテリアショップIKEAの中国語名は「宜家家居/yí jiā jiā jū」という名前で中国で親しまれています。

 

shí qí jiā
食其家
すき家

牛丼チェーンは中国でも大人気です!

安い、早い、うまいは日中問わずに愛されるようです。

大手牛丼チェーンの吉野家や松屋は中国でもそのままですが、すき家は「食其家」という名前で展開しています。

食のイメージと、発音が絶妙にマッチしたブランド名です。

 

luó sēn
罗森
ローソン

大手コンビニチェーンのローソンは中国では上海を中心に展開しています。

こちらは発音重視の中国語名になっています。

ちなみに、セブンイレブンは「7-ELEVEN便利店」と、まさかの英語表記です。

 

■日本の漢字そのまんまネーミング編

yī téng yáng huá táng
伊滕洋华堂
イトーヨーカ堂

中国の成都にあるイトーヨーカ堂。

日本では、元は「羊華堂洋品店」という名前だったそうで、それを踏襲して、中国では伊滕洋华堂の名前で親しまれています。

 

huā wán wū dōng miàn
花丸乌冬面
はなまるうどん

牛丼チェーンに続いて中国で人気なのが、うどんチェーン店です。

はなまるうどんは、日本語の意味の「花丸」をそのまま使用しています。

うどんは、中国語で「乌冬面/wū dōng miàn」といいます。

こちらは日本の発音に合わせた中国語になっています。

中国では、丸亀製麺とはなまるうどんのどちらも人気で、いずれも一番人気メニューはカレーうどん(咖喱乌冬面/gā lí wū dōng miàn)なのだそう。

 

wú yìn liáng pǐn
无印良品
無印良品

無印良品も中国で人気のブランドです。

名前はそのままですが、「MUJI」という名前でも親しまれています。

MUJIといえば無印良品が作る「MUJI HOTEL」が深セン出来ました!

MUJI HOTELは現在、深セン、北京、そして銀座のみの展開となっています。

 

■中国にかなり寄せたネーミング編

quán jiā biàn lì diàn
全家便利店
ファミリーマート

ローソン、セブンイレブンと並ぶコンビニのファミリーマート。

中国では「全家」でお馴染みのコンビニです。

意味はそのままファミリーや家族の中国語で、語呂もよく、親しみやすいネーミングですっかり中国に馴染んでいます。

 

yǒng wàng
永旺
イオン

中国でも日本と同じく郊外にある大型のショッピングモールとして、週末は家族連れで賑わっています。

イオンの中国語名は、「永く光り輝く、末永く栄える」というニュアンスで、イオンのコンセプトにピッタリの中国語名です。

しかし、一方で現地の日本人の間から「中国ナイズされすぎて、イオンだということがわかりにくい!」という声も囁かれています。

 

■日本のブランドの中国語名は知れば知るほど面白い!

日本ブランドの中国語名には、さまざまなパターンがありますが、どれも中国でのニースやコンセプトに合わせて、試行錯誤して付けられた名前だと言うことがわかります。ぜひ、中国の街を散策するときはお店の名前や商品名を注意してみましょう。日本でおなじみのブランドが意外なネーミングになっているかもしれません!