中国でもオタクは通じる!
日本のアニメや漫画などのいわゆる「オタクカルチャー」は中国でも大人気です。一時期日中関係がギクシャクしてしまった時期に、中国国内で日本のアニメ&漫画関連の動画やホームページが見られなくなってしまったことがありました。その時ネットの規制を非難する動画や書き込みが相次ぎ、中国のネットが荒れに荒れました。そのくらい日本のアニメ&漫画は中国人の生活に欠かせないものになっています。
そんな中、日本のオタクという言葉が中国にそのまま輸入されていました!今回紹介する中国語はそのオタクのことを指します。
そのまんま「オタク=御宅」として伝播した比較的新出の中国語です。宅の前後にその人を表す単語を付けると、一気にヲタニックネーム化する不思議な修飾語として使われています。
例:胖宅(pàng zhái /太っちょオタク)、宅妹(zhái mèi/オタク妹)、宅王子(zhái wáng zǐ/オタクの王子様)
中国では御宅族はACGNの愛好者だという認識が定着しています。ちなみにこのACGNというのはAnimation(アニメ)、Comic(漫画)、Game(ゲーム)、Novel(小説)の頭文字です。これは日本でも共通のカルチャーだと言えます。
中国のオタクは男女と神がいる!
例えば男女別にいうと、宅男(zhái nán/オタク男)、宅女(zhái nǚ/オタク女)と言います。
使い方としては以下の使い方があります。
と言うように使います。ちなみにトップヲタとは、そのジャンルに精通し、オタク界隈でも有名なオタクのトップクラスのことです。日本でも、よくネットで神やネ申などと言われますが、これもそのまま中国に輸入され、宅神(zhái shén)と呼ばれています。
以前はオタクと言うと、暗いイメージでしたが、近年は日本でも文化としてオタクは世界を席巻しています。それは中国でも同じで、今や宅男や宅女はステータスのひとつとして定着しています。
宅はインドア派の意味を持つ
宅は、アニメや漫画好きのオタクの意味もありますが、ひきこもり、家にこもる、という意味もあります。宅は中国語ではインドアの意味合いがあるため、そのままオタクやひきこもりというよりは「インドア派」という意味合いが強いです。
と言うように使います。
ちなみにオタクやひきこもりなどの対義語はリア充(リアルが充実している意味)になるのですが、実はこの単語も日本から輸入されています。
しかも、中国のネット辞書では、このような説明がされています。
ちなみにこの言葉が根付いたきっかけは、アニメ「僕は友達が少ない」の中で頻繁にリア充という単語が登場したためだそうです。
ちなみに使い方も日本式です。
この気持ちは中国でも日本でも共通なのでしょうか?
本気のひきこもりはなんて言う?社会問題を表す中国語
中国でライトなひきこもりのことを御宅族と言いますが、日本でも社会問題にもなっている本気のひきこもりを指す単語もあります。
ちなみにこの単語も日本から来ています。日本でも社会問題になっているひきこもりですが、中国でも社会問題になっています。ちなみにニートという単語も輸入され、尼特族(ní tè zú/ニート族)という名前がすっかり定着しています。中国は長らく一人っ子政策だったため、この問題は日本よりも深刻な問題になっています。
休日は宅が一番!
中国では、宅という単語はもともと「家の中」という意味を指します。現在では宅の中に「オタク」や「インドア」という意味も含まれています。
家でアニメや漫画を楽しんでも宅!撮りためたドラマやバラエティを見ていても宅!本を読んでも宅!ごろごろしていても宅です。ゆったり過ごしたい週末に予定を聞かれたら、とりあえず「宅!」と応えれば、立派な中国オタクです。しかし、適度な宅は楽しいですが、くれぐれも蛰居族にならないようにしましょう!