中国に住むにあたって、最初に直面する難題は何といっても家探しです。基本的には不動産屋を通して家を借りることがほとんどですが、外国の地で不動産屋や大家と交渉するのは慣れないもの。それで今回は、不動産屋に行くときに便利なフレーズを幾つかご紹介します。
条件は明確に伝えましょう
ちなみに不動産屋は中国語で「房地产公司」、または「中介公司」と言います。
不動産屋に着いたら、まずは「我要租房」と言いましょう。
そうすると、最初にこちらの条件を聞かれます。この際にはっきりとこちらの条件を伝えておかないと、不動産屋が早く貸し出したい物件を幾つも見せられることになります。それで、自分の条件を明確に伝え、それ以外は「不符合这个条件的都不要看」、つまりこの条件に合っていないものは見る必要がないと、はっきり言いましょう。
では、条件はどのように伝えると良いのでしょうか。まず聞かれるのは間取りと大きさについてです。この時に使う言葉は、「开间(ワンルーム)」、「一室一厅(1LDK)」、「两居(2LDK)」というようなもので、「室」と「居」はどちらも「部屋」という意味です。自分が必要な部屋数に応じて、「我要一室一厅的」や、「要两居的」と伝えましょう。また、その次に聞かれるのは大体の予算です。この時もはっきりと、「一个月○○」という必要があります。ただ、大家との交渉で2∼300元は下がることがほとんどなので、まず自分の予算を言った後、その予算より2∼300元高い物件も見せてほしいと伝えるのも一つの手です。
各家によって異なるデザインや清潔度
日本では、アパート一棟どの物件も同じような造りになっているのが一般的ですが、中国では初めに各物件をオーナーが買い、その後オーナーが自分でデザインや内装をするようになっているので、同じアパートの中でも内装によって値段が大きく違ったり、デザインが異なっていたりします。
それで、間取りと家賃について聞かれた後、次に「部屋の状態」について聞かれます。内装の状態は幾つかのグレードに分かれていて、全く何もしていないコンクリートだけの状態は「毛坯」、割と簡素なフローリングや壁紙が貼ってあるような物件は「简装」、標準的な内装がしっかりと行なわれていてきれいな状態は「精装」と呼ばれており、中には非常に豪華な内装やインテリアが置かれている物件もあり、それは「豪装」と呼ばれています。
日本人の中でもどうしても家賃を節約したいという人は「简装」を選ぶこともありますが、一般的には「精装」を選ぶ方が快適ですし、住み心地も良いです。それで内装について聞かれるときは、「一定要精装修的」と答えましょう。それと共に、家具や家電も必要である場合は、「要家具家电都齐全的」と言いましょう。
家賃の支払い方法は?
家賃の支払い方法についても必ず聞かれます。
一般的なのは「押一付三」で、家を借りる際に敷金一か月分と家賃三か月分をまとめて払い、その後は三か月ごとに家賃を支払っていく方法です。それでも中には最初にまとめてもらうことを希望する大家もいて、「押一付六」、つまり敷金一か月分と家賃半年分という払い方を要求されることもあります。ただ、それをうまく利用して、家賃を半年分まとめて払うから、少し安くしてほしいというと、三か月払いよりも安くなることが多いです。
それから、不動産屋を通して家を借りるので、この他に「中介费」、つまり仲介料がかかり、これも一般的には家賃の一か月分です。この仲介料ですが、交渉次第で安くなることもあります。それで「打八折吧」、つまり「2割安くして」といったように、まずは交渉してみましょう。
このようにして、不動産屋に自分の条件を伝えることができます。そして条件を伝えた後は、実際に物件を不動産屋と見に行くことになり、ここで大家とも会うことができます。では、大家との交渉はどのようにすると良いのでしょうか。その点はまた今後書きたいと思います。
→次回の記事書きました!
中国で不動産を探すときに使える単語集