最強のデビットカード「銀聯カード」の便利な活用法とは?

銀聯カード(银联卡 Yínlián kǎ)を聞いたことがない人は、もうあまりいないのではないのでしょうか?

スーパーや薬局、、デパートに行ってもレジカウンターには、「銀聯カードが使えます」のPOPが貼られているのを見たことがある方がほとんどではないでしょうか?

筆者も中国にいるときは銀聯カードをもちろん持っていました。

一言でいうなら、「お財布がわり」、「最強のデビットカード」というところでしょうか。

 

銀聯カードとは?

発行枚数は世界一!中国国内ではシェアは90%を超えています。

逆に持っていない中国人などいるのでしょうか?とおもうほど普及しています。

中国は23省、56民族が暮らしており、14億もの国民がいる世界で最も人口の多い国なのは有名ですよね。

地域が異なれば、話す言葉も異なり、食文化や習慣も異なります。

当然、各地域の銀行のしくみやシステムなどにもバラつきがありました。

同じ金融機関でも、地域が異なることで取引や決済ができないという問題も起こり、いつの日か金融機関が強力し「ルール統一」を図り、いまの「銀聯ブランド」が完成しました。

いまではほとんどの銀行で口座を開設すると、無料で銀聯カードもついてきます!

 

銀聯カードが中国に広まった背景

やはりまずは、与信審査が浸透していない、現金の偽札がまだまだ多いという理由なのでしょう。

私が上海に住んでいた時は、スーパーやカルフールなどで細かいものを購入したとき
100元札を出すと、ちょっと嫌な顔をされたことがよくありました(笑)

100元札を出すと、決まって機械にかけて本物かどうかを確認されます。

機会が無い店では、店員がお札を目視でチェックし毛沢東さんの肩部分や紙の手触りなどをチェックし偽札じゃないかを識別していましたね。

 

デビットカード機能

中国で銀行口座を開設すると、キャッシュカードには必ず銀聯マークがあります。

買い物で現金か銀聯カードかを店員に聞かれるので、「刷卡 Shuākǎ」と言いカードを通すと、暗証番号6ケタを入力し確定を押せば、支払い完了です。

デビットカードなので、その場で銀行口座から引き落とされるしくみになっています。

私は、ショートメール(短信 Duǎnxìn)で利用設定をしていたので、引き落としがあればその場でメールが来て確認できるようにしていました。

信用取引がまだまだ発展していない中国では、このデビットカード機能が主流となり、ある意味シンプルで使用しやすいのではないか、と私は考えます。

 

日本で残高照会できるの?

私は以前、日本のイオン銀行とセブン銀行で銀聯カードの残高照会が本当にできるかを試したことがあります。

画面は中国語での操作になりますが、画面の表示通りに操作をすると、問題なく残高照会ができました。本当に便利だなあと感心しました(笑)

ちなみに、

取现金・・・現金引き出し

查询余额・・・残高照会

储蓄余额・・・残高照会 ATMによって表示が若干異なる

 

中国人観光客が来る所には必ず必須!

イオン銀行で残高照会もできるし、日本円で現金をいつでも引き出すことができるのも最大のメリットです。

多くの現金を持ち歩かなくてもATMですぐに引き出せるのは中国人観光客にとっては非常に便利なことですよね。

しかも、限度も無く決まった金額なら何度でも引き出すことが可能です。

 

黒帯がない銀聯カードには注意

私が持っている銀聯カードは全部で3枚あるのですが、よく見るとカードの後ろに黒い磁気部分がついているのとついていないものがあることを発見しました。

実は、黒い磁気がついているものは新しく発行されたもので、これはまだ日本の決済システムでは認識できないことがのちにわかりました。

イオン銀行のATMで通しても対応できなく読み取ることができませんでした。

犯罪防止のためにこのICチップ型の新しい銀聯カードが造られたようです。

なので、例えば銀聯カードに入っている残高金を日本で引き出す可能性がある方は必ずご注意ください!

もし、自分の作ったものが黒い帯がついていないものだった場合は、銀行窓口の店員に「我要带黑色磁器的银联卡」と伝えてみてください。

 

いかがでしたでしょうか?

中国人の生活にとって、銀聯カードはもはや切っても切り離せない存在です。

日本で生活していると、デビットカードを使用する機会がまだまだ多くないのですが、私はこのデビットカードのしくみはとてもシンプルで、とてもわかりやすくて便利だと考えます。

私は、中国に住んでいるときは使い過ぎを防止するために、いくつかの銀行で銀聯カードを作り、公共料金はこの銀聯カードで、買い物はこの銀聯カードで、家賃はこのカードで、給与の受け取りはこの銀聯カードにと自分なりに工夫をし、やりくりして生活をしておりました。

各金融機関のお客様ホットラインに電話をして音声案内で操作をすればいつでも残高照会ができる銀行もありましたよ!

 

また、日本に帰国してから販売のお仕事もしましたが、中国人のお客様の銀聯カードの使用率が高すぎて、びっくりしたのも記憶にあります(笑)いまでは銀聯カードが使えないお店のほうが減ってきたのではないでしょうか?(笑)