アリペイ(支付宝)口座開設方法とタオバオ中国輸出ビジネス体験記

アリペイ(支付宝)とは?

中国に本社を置く情報技術を行うアリババ・グループ・ホールディングの電子決済サービスで、主にオンライン決済の業務をしています。

中国といえば一度は聞いたことのあるタオバオ(淘宝网)を運営しているのもこのアリババです。

もともとはこのネットショップ専用の電子決済方法として使用されるのが主流でした。

ニセ札が多く、現金信用が比較的低い中国ではこの電子決済が日本よりも格段に進んでいると言っても過言ではありません。

 

アリペイは、日本でもこんなとこでも使える!

コンビニエンスストアや薬局はもちろん、ドン・キホーテや無印良品、はたまたイオンでも使用することが可能です。

訪日中国人は現金を持つことはしないので、キャッシュレスで電子決済ができる支付宝を好む人が多いです。

 

タオバオで中国輸出するには支付宝の開設が必須!

筆者は昔タオバオを使用して日本の製品を中国に販売する「代购」というのをやったことがあります。

いわゆる輸出ですね。

タオバオで取引をする際にはタオバオのアカウントの他、決済サービスのこの支付宝アカウントを取得し、タオバオと紐づけることが必須です。

 

支付宝アカウントの開設方法(個人で開設する場合)

  • ①中国の携帯電話番号を持つ
  • ②中国の銀行口座(工商銀行)を開設+ネットバンキング機能開設
  • ③携帯電話番号を国際ローミング状態にする
  • ④実名義登録(パスポートを持ったまま写真を撮影しアリペイが審査)
  • ⑤タオバオと紐づける

個人でやると、めちゃくちゃハードルが高いのです。私はこれをすべて一人で行いました。

中国の銀行口座を開設するためにわざわざ上海まで渡航しました(笑)

そして帰国後に設定を完了するまでに実は約2カ月もの時間がかかりました(笑)

本当に心が折れそうになりました。

 

①中国の携帯番号を持つ

中国の携帯電話ならほぼ何でもOK.なぜ必要かというと②のネットバンク開設の際に認証メールを受け取るために必要なのです。これは道端で売っているのでも、携帯電話ショップやモールに入っている小さな店でも構いません。しかし必ず国際ローミング(日本に帰国後もSMSを受信できるようにする機能)を開通することをお勧めいたします。ネットバンキングに何かエラーなどがあった際にリセットなどがかかった際に日本でもSMSを受信できればなんとかなる可能性が高いからです。ここで受信できなくなってしまえば最悪再度中国に渡航し携帯番号を取得に行かなくては行けません。

 

②中国の銀行口座(工商銀行)を開設+ネットバンキング機能開設

その足で工商銀行に入りました。土日は休業しているので要注意です。銀行に行き、受付スタッフに「开网上银行(ネットバンキング)」と伝えればOK.パスポート、中国の携帯番号を提示されます。このとき、中国の電話番号はもう端末に入れて使えるようにしなければいけません。通常の口座を開設後にネットバンクを開設する流れです。その携帯で支付宝ネットバンキングのアプリをその場でダウンロード+インストールし、設定をするところまでやった方が後が楽です。このときに認証SMSを受信するために中国の携帯番号が必要なのです。同時にキャッシュカード(銀聯デビットカード)も発行してもらいます。パスワードやID番号などを自分で好きなように設定すればまず中国でやるべきことはほぼ終わりました。

 

④実名義登録(パスポートを持ったまま写真を撮影しアリペイが審査)

日本に帰国後、一番苦労したのがこのステップでした。何が大変だったかというと外国人の私は審査が通りにくく、何度も何度もパスポートを取り直し、審査をかけては再度取り直しを求められ恐らく30回以上はやったかと思います。

中国人の身分証明書であればカンタンに通るはずの審査も、外国人のパスポートだと一気にハードルが高くなります。

しかもパスポートを手に持って自分の顔も映しながらの自撮りをしないといけません。これに1カ月以上かかりました。

一度審査にかけてから審議に入るまでに3日、結果がでるまでにまた数日かかってしまうので時間のロスタイムがとても痛かったです(笑)

 

⑤タオバオと紐づける

心が折れそうになりながらも無事審査を通過したらいよいよ紐づけ設定です。これはアリペイとタオバオ上で設定をするだけで難しいことはありません。

 

タオバオでの売上金を引き出すには?

タオバオで売れると売上金が発生します。

その売上金は一時的にアリペイに預けられ出金申請をするとアリペイから自分のネットバンクの口座へ移動します。

そのあと銀聯キャッシュカードで引き出しができるようになり売上金を日本円で得ることができます。

個人で支付宝を開設するには非常に困難なのですが、一度やってしまえばあとはお金を移動させたりするだけなのでラクではあります。

タオバオで日本製品を出品したい方は是非チャレンジしてみてください。

いまはこういう面倒な手続きを代わりにやってくれる代行会社や口座開設ツアーなどもあるぐらいなので、すこしずつハードルは低くなってきているのかもしれません。

 

中国輸出ビジネスに興味のあるかたは是非一度チェックしてみてください!