中国や台湾では日本のような「亭主関白」的な考えは少なく、多くの旦那さんは奥さんを恋人のようにとても大切にしています。
結婚・出産後も女性は働きに出ることが一般的なので、旦那さんが率先して家事を手伝ってくれるなど、日本の女性にはうらやましいことも多いかもしれないですね。
では今回は中国語で旦那さんは奥さんのことをどう表現するのか、いくつかご紹介します。
名前で呼ぶか、一般的には「老婆」を用いる
日本では結婚してもしばらくは名前で呼び合い、子供ができるとママやお母さんと呼ぶようになったりしますよね。
中国や台湾の夫婦間でももちろんそういったこともありますが、一般的には「老婆」と呼ぶことが多いです。
自分の妻を「奥さん」と呼ぶわけです。携帯などの登録も名前ではなく『老婆』としている人が多く、普段の生活の中で最も多く聞かれる表現です。
第三者に対して妻を表現するには
先ほどは夫婦間で使う表現でしたが、ここでは第三者に対して自分の妻をどのように表現するかいくつかご紹介します。
例えば旦那さんの会社の同僚などに奥さんを紹介するときには「这是我太太」というのが一般的です。
そのほか「妻子」や先ほどご紹介した「老婆」が使われることもあります。
「妻子」は声調によっては「妻子=妻と子供」と日本語と同じ意味を指すこともあるので、ziの発音には注意です。
また「老婆」を使う場合は、親族や友人など親しい間柄である相手に妻の話をするときなどに使われることが多いです。
中国では「爱人」を用いることもありますが、台湾では聞いたことがありません。
ちなみにこの「爱人」ですが、配偶者という意味を持つので、妻だけでなく夫を指す場合にも使います。
さらに補足として、日本語の漢字に直すと「愛人」ですが、日本語の意味は全くありませんのでご注意を。
第三者が「○○さん宅の奥さん」と呼ぶには
では最後に第三者、例えばご近所の方が「王さん宅の奥さんがね…」という時には中国語ではどう表現するのかをご紹介します。
先ほどご紹介した「太太」を用いますが、必ず旦那さんの名字を付けて呼びます。「王さん宅の奥さん」は「王太太」となります。
中国では夫婦別姓が基本ですが、この場合は必ず旦那さんの名字を付けて呼びます。「王さんの奥様」の名字が「李」であっても、「李太太」とは言わないので注意が必要です。
奥様の名前をすでに知ってる関係性であれば、名前で呼んでも問題はありません。
最近は日本にもたくさんの中国人や台湾人が暮らしています。もし知り合いの方に中国や台湾の方がいらっしゃるのであれば、「〇〇太太」と呼んでみると、相手の方に喜ばれるかもしれませんね。