病院で使えるフレーズ集と中国の病院事情

中国で体調が悪くなったら…

どんなに体調管理していても風邪をひいてしまう事やケガをしてしまう事は良くあります。

ただ、それが海外だった場合、病院に行くにも躊躇してしまいます。

言葉が伝わらないとちゃんと診察もしてもらえるか心配ですよね。

そこで今回は体調が悪くなった時、ケガをしてしまった時に使える用語集と中国の病院事情をまとめました。

 

体調が悪くなった時に使える言葉

まず、体調不良で代表的なのは風邪ではないでしょうか?

その中で良く使う症状を紹介していきます。

 

我有点不舒服。(wǒ yǒu diǎn bù shū fu) 気分(気持ち)が悪いです

 

「有点」とは「少し」という意味となり、同じ意味の「一点(yī diǎn)」と比べると、ネガティブな意味で使う場合が多いです。

 


我感觉有点奇怪。(wǒ gǎn jué yǒu diǎn qí guài )私は少し奇妙な感じがする。
他的态度有点不好。(tā de tài du yǒu diǎn bù hǎo)彼の態度は少し悪いよね。

 

「舒服」で「気持ちいい・心地いい」なので、前に「不」をつける事で「気持ち悪い」となります。

 

我发烧了(wǒ fā shāo le) 熱があります。

体調不良の代表表現の1つですね。

 

我想吐。(wǒ xiǎng tù ) 吐き気があります。

「想」が「~と思う」なので、「吐」の「吐く」とくっつけて「吐き気」となります。

 

我好像感冒了。(wǒ hǎo xiàng gǎn mào le) 風邪だと思います。

「好像」は「~の様だ。おそらく」という意味になるので、少し不確定要素が入る場合は好像をつけると意味が伝わりやすいです。


我肚子痛/疼。(wǒ dǔ zi tòng/téng) お腹が痛いです。

「疼」「痛」はいずれも「痛い」の意味ですので、どちらでも使えます。
また、このお腹の部分を変えれば他の部位にも応用できます。

 


我嗓子痛。(wǒ sǎng zi tòng) のどが痛いです。
我头痛。(wǒ tóu tòng) 頭が痛いです。

 

上記の表現をふまえた上で、いつから症状が始まったのかを説明できると良いでしょう。

 

我从昨天晚上开始发烧。(wǒ cōng zuó tiān wǎn shǎng kāi shǐ fā shāo) 私は昨日の夜から熱があります。

 

「从○○开始」は「○○から始まった」という意味となります。○○に時刻や時間帯を入れると、より医者に詳しい情報を伝える事ができますね。

 

ケガをした時に使える言葉

我的膝盖受伤了。(wǒ de xī gǎi shòu shāng le ) ひざをケガしました。

 

一般的にケガした時に使える言葉です。

「受伤」が「けがをした」なので、その前にどこが傷ついたかを説明すれば伝わります。

ちなみに心理的に傷ついた時にも使えるので、「傷ついた」事には良く使う言葉です。

 

从伤口出血了。(cōng shāng kǒu chū xiě le) 傷口から出血しました。

先ほどと同じく「从」で「○○から」の表現です。

 

我撞到车。(wǒ zhuàng dào chē) 車にぶつかりました。

中国における車の運転事情はあまり良いといえず、交通事故も多いので、知っておいて損はない表現です。

 

中国における救急車を呼ぶ事について

中国で救急車はもちろん存在しており、呼べば来てくれます。

しかし日本での対応とは大きく違うので注意が必要です。

救急車が走っているから他の乗用車が道を譲ってくれるわけでもなく、応急処置もままならない場合も多く、タクシーより高いお金を請求される為、中国人はあまり使いません。

以前友人が好意で救急車を呼んだ際、呼ばれた人の親族が「どうして救急車を呼んだんだ!?」と怒られた事があります。

中国で病院にかかる際はタクシーを使って行くのが一般的といえるでしょう。

 

中国での病院での種類と違い

北京や上海などの都心部の場合、病院を選ぶ際の選択肢が大きく3つあります。

 

1つ目はローカルの中国人と一緒の一般病院です。

こちらは中国人と一緒なので医療費も安く済みますが、診察のために訪れる人数が多いため、風邪のための診察で2~3時間待たされる事も良くあります。

また、あまり清潔な印象はなく、少しどんよりとした雰囲気のある場所が多いです。

 

2つ目は規模が大きいローカル病院の中にある国際診療部です。

こちらは医療費が少し高くなりますが、その分待たされる時間も少なく、かつ病院内でも腕が良い医者が診察してくれます。

国際部としつつも英語や日本語が出来る人が少ない事もありますが、外国人や富裕層の中国人の多くは国際部で診療しています。

 

3つ目は外国籍の医者が診察してくれる診療所です。

診療所は手術等を行う事はできませんが、英語、または日本語で診察される為、外国人にとってはとても心強い場所です。

内装もとても清潔にしている診療所が多く、馴染みのある雰囲気に安心する人も多いです。

また、インフルエンザのワクチンを外国から輸入している所もあるので、中国産のワクチンに不安な人はこういった所でワクチンを受けていました。

ただ、料金が他の2つと比べてとても高額になるので、海外医療保険に入っていないと継続受診は難しいでしょう。

 

終わりに

言葉が通じない場所で体調を崩すとより不安になりますよね。

中国では単純に診察量が多い為、医者の経験を積む機会が多いので良い先生に当たればとても的確に診察してくれます。事前にどの病院が良いか調べておくと良いでしょう。

一般的に中国の病院で処方される薬は薬局で市販されているものですので、街の薬局へ行って店員さんに症状を伝えて薬を買う方法もありますが、やはり、どんな薬が適しているかを相談する為にも、一度病院にかかる事をおすすめします。

折角の海外旅行・海外生活ですので、少しでも早く治して楽しみたいものです。