合格率2%!あまりお金をかけずに中国語検定準1級に合格する方法とコツ

中国語を学んでいると、

今の自分はどれぐらいのレベルがあるのだろう?

果たしてリスニングや単語力はどの程度までわかるのだろう?

と思うことありますよね。

それを判断する方法の一つである実用中国語検定。

通常、学習歴2年では3級、留学経験がある方で2級と言われています。

就職時は、2級以上が評価されることが多いです。

私は、大学4年次に、準1級に1発合格いたしました。事実上のゴールと言われています。(※ちなみにその上の1級は国際会議での通訳レベルと言われています)

 

ただし、合格までにはそれなりの努力をしたことも事実です。

書店では、2級以上のテキストや問題集が一気に少なくなるので、一体どのように勉強したら良いのだろう?と悩みました。準1級は、2級との難易度の差が急激に高く、合格率は2%でした。

一体どのように対策を取れば準1級に合格することができたのか、今回は準1級のレベルの概要と勉強法をふまえた合格体験記をお話ししたいと思います。

 

準1級のレベルとは?

合格基準点:リスニング75点/100点、筆記75点/100点

レベル:「実務に即従事しうる能力の保証(全般的事項のマスター」

社会生活に必要な中国語を基本的に習得し、通常の文章の中国語訳・日本語訳・簡単な通訳ができる。)

一次試験:新聞・文学作品・実用文などからやや難易度の高い分用の日本語訳

中国語訳・及び熟語や慣用句などを含めた総合問題

二次試験:日常会話、簡単な日本語・中国語の逐次通訳及び中国語スピーチ。※中国語検定協会より抜粋

 

要は、事実上のゴールというわけです。すべてのジャンルが理解でき、仕事に活かせる読解能力や簡単な通訳スキル同等のレベルというわけです。基本の四字熟語や慣用句も必須となってきます。

 

実際に行った勉強法

先にも書きましたが、テキストや問題集が極端に少ないのが欠点です。

まずは、その少ない問題集や過去問を完璧にしましょう。

問題は中国語検定協会のHPからも見ることができます。

それをある程度やった後は、問題文の中で設問に関係のない単語や、選択問題で正ではない他の選択肢のことについても徹底的に理解するようにしました。

さらにピンインと四声もセットで覚えるのが良いです。

読めて書けたとしても面接で出てきたときに克服するためです。

これは意外と効果的な勉強法です。

また、その単語を別の言い方、もしくはどんな意味なのかの類似の言い方までわかるようにしました。

そうすると、自然と語彙力が増え、本番でわからない単語が出てきても、ドストライクの正解の単語が出てこなくても、他の言い回しで説明しその壁を乗り越えることができるときがよくあるのです。

結果的に満点ではなくとも、減点で乗り越えられるというわけです。

また、準1級は通訳スキルも求められているため、このように機転をきかせてうまく単語を伝える能力が必要不可欠なのです。

 

現に、私が受験した際は、「サプリ」という単語を含む長文を、中国語に訳しなさいという設問がありました。

例えば、これに対しサプリのドストライクの単語は私はわかりません。

そのかわりこれが何なのかの説明をすれば良いのです、「营养品」や「健康保养片」などと回答すると点数がもらえる、もしくは減点でおさまります。

いつかの過去問の正ではない回答にこの単語が出てきたことがあり、それを覚えていたことで回答することができたのです。

無理して難しい単語を使わなくても良いのです、それがどんなものなのかを、言い換えて説明できればOKなのです。ちなみに私はこの回答で減点はありませんでした!


このように、他の関係ない部分もしっかり勉強すると、自然と力がついて本番ではわからなくてやばい!どうしよう!ドストライクの回答が書けない!と手汗をかかなくて済みますし、この単語と単語を繋げた単語でそれに近い回答ができる!と心に余裕が生まれるわけです。

参考書や過去問題集があれば全てに対しできることなので、出費もせず、コツコツとできます。難しいテレビ番組やドラマを無理して見る必要はありません。

なぜなら中国語検定は「硬くて書き言葉が多い」からです。

ドラマやテレビ番組は話し言葉が多く、中国語検定ではあまり求められていません。

純粋に合格したいのなら、上記の方法がより効率よく、少ない時間でできるというわけで、実際に実行し合格した私が自信を持ってオススメしたい勉強法です。

 

就職は?

いまでは、アジアと取引のある企業の採用基準に中国語検定やHSKを設けてい会社が増えました。

同じ能力やタイプが複数いた際に、最終的には資格を持っている方が有利になることはやはりあります。

中国語検定の2級以上を保持していると、面接官からはかなり評価の対象となります

新卒の場合はまだ仕事内容がわからないので、中国語スキル+αをもっているとアピールの材料になるかもしれません。

ちなみに私の場合は、中国語準1級のスキルに加えて、中国人観光客が困っている際に道案内を進んでやった経験や、中国人と話すのに抵抗がない、などを面接時に話すと興味を持ってもらえスキルだけじゃなく人柄も見てもらえるようになりました。

結果、中国や中国人スタッフの管理能力に長けそうな人材ということで、採用され入社後は中国現地法人への出向に任命された経験もあります。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?そもそも中国語検定を受けることは、現在の自分ができていることと、足りないことを知る上でとても重要な試験です。

ただし、中国語検定に合格したからと言ってペラペラ話せるかと言えばそうではありません。

語学はゴールがありません。

合格後の絶え間ないブラッシュアップが必要となります。

私は、合格後も中国語を忘れたくなかったので、できるだけ話せる環境に身を置くため中国語のラジオやYouTubeなどを見て感覚を常に忘れないようにしています。

いまでは夢まで中国語で見るなんてこともありますよ(笑)

中国語をある程度区切りがついて次の目標を見失ったときは、是非この準1級を目指してみてくださいね!必ず自分に自信がつきますよ!

 

次回の日時:

第97回 
一次試験:2019年3月24日(日)
二次試験:4月28日(日)
申込期間:1月15日~2月15日