中国での不動産探しと大家さんとの交渉に役立つフレーズ集

前回は、中国で家を借りる際に不動産屋で使うフレーズをいくつかご紹介しました。

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不動産屋で大体の条件に適う部屋が見つかったら、次は実際に物件を見せてもらいます。

大家が遠くに住んでいて鍵を不動産屋に預けていることもありますが、基本的には大家が鍵を持っているので、物件を見せてもらう段階で大家と会って交渉することができます。今回はその際に使えるフレーズをご紹介します。

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きれいに使うことをアピール

ちなみに大家は中国語で「房东」または「业主」で、中国語学習者の皆さんはご存じだと思いますが、「大家」と書くと「皆さん」という意味になってしまいます。

 

房东
fáng dōng
大家

 

中には外国人に家を貸すのはちょっと、という方もいらっしゃいますが、たいていの大家は外国人であっても問題なく貸してくれます。むしろ、外国人の方が家をきれいに使ってくれるし、家具や家電も丁寧に扱ってくれるので、外国人大歓迎という大家も増えているようです。

 

実際に賃貸物件を見に行くと、それまで借りていた方が残していった生活ごみや小物が散乱していることもよくあります。それで気に入った部屋が見つかったら、自分が外国人であり、きれいに、また丁寧に使うということをアピールしましょう。

その際に使えるフレーズが「我爱干净」、つまり「自分はきれい好きです」という意味です。それに加えて、「我会爱惜您的房子」、つまり「あなたの家を大切に使います」というフレーズもつけるとより効果的です。

 

我爱干净
wǒ ài gān jìng
私はきれい好きです。
我会爱惜你的房子
wǒ huì ài xī nǐ de fáng zǐ
あなたの家を大切に使います。

 

一般的に中国人は日本に対して、とても清潔な国というイメージを持っています。それでこのようなフレーズを使うと、大家も安心して良い借り手が見つかったと喜んでくれます。ちなみにこの言葉、家賃の交渉の際にも使える言葉で、「きれいに使うから、家賃を少し下げてほしい」と言うと、たいてい100∼200元ほどは下げてくれます。

 

事前に確認が必要な幾つかの注意点

家を借りる方向で話がまとまってきたら、家の使い方や問題が起きた時の解決方法についてもきちんと確認しておきましょう。

例えば光熱費の支払い方法は注意が必要です。日本では、一般家庭であれば光熱費は銀行口座からの引き落としやクレジット払いをご利用になっていると思います。しかし中国では、プリペイド式になっていて事前にチャージするのが必要なものや、検針員が来て使用量を記した請求書を置いていき、それを銀行で支払うといった方法など、各マンションによって異なっています。

例えば電気代は多くの所でプリペイド式の事前購入が採用されています。これを忘れてしまうと、突然電気が消えて困ってしまうということがあります。私も先日日本に10日間ほど一時帰国をしたのですが、帰国中の割と早い段階で電気代がなくなってしまったらしく、冷凍庫の中の物が全部溶けて腐っていたという悲惨なことがありました。それで、光熱費の支払い方法は必ずご確認ください。

また大家の所有物や部屋の設備に問題が生じた場合、どのように解決するかということもきちんと話し合っておき、できれば契約書に書き込んでおくと良いでしょう。トイレが詰まったりとか、水漏れが起きたりという問題はよく生じます。そのような問題はマンションの管理会社である「物业」が処理してくれるので、「怎么找物业」、つまり「管理会社にはどのように連絡しますか」と確認しておきましょう。

 

怎么找物业
zěn me zhǎo wù yè
管理会社にはどのように連絡しますか?

 

また先ほども書きましたが、以前にも賃貸住宅として貸し出していた場合、かなり汚れていたり、生活ごみを片付けないといけなかったりすることがよくあります。それで大家に「请您帮我找保洁」、つまり「清掃員に掃除してもらってください」とお願いしましょう。場合によっては、不動産屋が手配してくれることもあります。

 

请您帮我找保洁
qǐng nín bāng wǒ zhǎo bǎo jié
清掃員に掃除してもらってください

 

外国での家探しは大変ですが、幾つか基本的なフレーズを覚えておくと、割とスムーズに探し出すことができます。ここでご紹介したフレーズもぜひ使ってみてください。